最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか みんなこんな本を読んできた 最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか
 
 
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最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか ( ジェームズ R・チャイルズ 高橋 健次 )

我々は様々な失敗を繰り返している。手を切ったり、階段から落ちたり、計算ミスをしたりするのも失敗である。そんな数ある失敗の中でも、結果が甚大なものとなる事がたまにある。その重大な失敗を繰り返さないためには、過去の経験を詳しく知り、事故の要点を自らの頭で理解する事が必要となってくる。本書は、その一助となり得るものである。 <br /> <br />少々訳文はつたないが、事故そのもののストーリーよりも、その背後にある要因を搾り出そうとしている姿勢は十分に伝わってくる。「多数の大惨事事例からみて、内部からの警告メモは効果を発揮しないと言える。警告メモは、誤った行為や怠慢を正すというよりは、上司を困らせる効果を持つ事の方が多い。」などの様に、実際に危機に直面したときの心構えとしても参考になるコメントが多数あり、一読の価値がある。特に大きな事故を起こし得る会社に勤めているならば、読んでみるべきである。 <br />

臨場感のある、手に汗を握る、ストリーである。国内外のテレビ番組にある、事件事故特集を、ドラマチックに、掘り下げた、出色の作品だ。ひとつひとつに、深いドラマと、因果関係がある。結果的にみれば、あの時、こうしていれば、未然に防げたという事実が必ず存在する。そして、それは、日常の体制づくりなどをしておけば、間違いなく、未然に防ぐことができた、その意味にで、人災であるということを、あらためて実感させられる。

 ニュースや新聞記事で、「なぜ、未然に防げないのだろう」と不思議に思うことが頻繁。(私の近所にニチアス工場があります。あの事件以来、本当に近寄るのが怖いです。幸い、周辺住民から肺気腫を発病された方は今現在いませんが) <br /> <br /> 労働時間が長いせいか、注意力が散漫になり、思いがけない事故が多発中の現在。複数の目があれば防げたミスが多かったでしょうし、もし、万が一の事故でも救急処置ができたでしょう。 <br /> <br /> この本は、19世紀から、20世紀にかけての50余りの大事故を分析し、その原因を解明したものです。少し前の事故を取り扱ってますが、根本的な要因は今と少しも変わらないようです… <br /> <br /> 例を少し挙げると… スリーマイル島、チェルノブイリ原発事故、インドの殺虫剤工場の周辺住民7000人が死亡した、毒ガス事件。これらは全て、深夜から早朝に起きた事故だそうです。 <br />たった一つのミスだけで「最悪の事故」にはならず、他の複数の原因があると本著で書かれています。 <br /> <br /> また、この本は大事故の要因だけでなく、実際に事故を防げた例も掲載されています。同じ形式の旅客機事故でも、機長が機体の弱点を見抜き、事前に対策を講じていたために墜落を防げた例。強度不足の建物への対策の違いが運命を分けた例など。起こった事故との、その差を明確に示しています。 <br /> <br /> 人間は失敗をするという前提で、どんな対策を設定するべきか、この本が示唆する内容は興味深いものです。 <br /> <br /> 

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