プライベートバンキングサービスという話は、このごろよく聞くようになったが、日本の場合には結局のところ富裕層に対して投資信託を販売する為のセクションでしかないというのは、よく知られた話。何が違うのだろうと常々思っていた疑問が、この本でスイスの歴史を踏まえてなるほどと簡単にイメージをつかむ事が出来た。そして日本の中の情報と、海外の常識の隔たりがあまりに大きいことに改めて驚かされた。実務を経験した著者が平易に具体的に書いているので、なかなかおもしろく一気に読んでしまった。３０００万円以上の資産を持っている方々だけでなく、金融機関に勤めている人も本当のサービスのあり方を知ってほしい。日本もいよいよ格差社会。サービスも海外並みに格差が出てくるということか。がんばらなくちゃ！ <br />