彼女の描く妖艶な陰と和の世界が大好きで、VOL.2の発売を心待ちにしていたのですが、
<br />画風が少し変わったのでしょうか？何か違和感を覚える内容でした。
<br />相変わらず着物や花の描写は素晴らしいのですが、律の顔、特に目がキツイのが気になります。
<br />全体的に雑というか、投げやり感のようなものが伝わってしまう絵で、
<br />前作のような、空間や空気を丁寧に掬い上げる繊細さが欠けていたように思います。
<br />正直、この内容は残念です。もっと装丁にもこだわって、内容も厳選して欲しかったです。
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<br />同じ買うなら、この画集と同じ絵が一枚絵でまとめられている、
<br />『百鬼夜行抄イラストコレクション 今 市子』の方が良かったです。
<br />印刷に特殊な加工がしてあり、より華やかでうっとりします。
<br />こちらは厳選してあるという印象で、“過去の絵をまとめたもの”という感じはしません。
偶然書店で見つけ、これ幸いと購入しました。今市子さんの著作物は人気がある割りに見つけるのが困難ですよね・・・。絵のほうですが、これはもう文句のつけようがありません。百鬼夜行抄の話のイメージにぴったり合った幽玄な絵に脱帽せずにいられません。浮世離れしたような登場人物たちの表情と愛らしい尾白、尾黒の組み合わせもグッド。
<br />百鬼夜行抄をお持ちの方は、ゼヒ購入することをお勧めします。
