ハッピーでサクセスするオレンジレッスンを実際に受けている感じがしました。
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<br />五感を刺激する文体に感覚的に理解することができます。
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<br />ヴィーナスという女性性。ポジティブ面は“幸せ”。ネガティブ面が“くっつき”。
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<br />マーズという男性性。ポジティブ面は“成功”。ネガティブ面が“がまん”。
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<br />この統合を物語形式で体感できます。
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<br />さらに自分の成長とともに現れる自分自身の影(シャドー)である“グレ子”。
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<br />自分で気づける浅いグレ子さんと他人の中に見つけることができる深いグレ子さん。
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<br />それさえも自分自身と統合していくという。
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<br />その先にあるワンネス・・・
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<br />この物語をぜひゲームにしていただきたい!
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<br />クミのマーズが3ポイント増えた。Macが手に入った。
<br />チャッピーのグレ子が5ポイント減った。スイーツのプレゼントが贈られた。
<br />マサユキのヴィーナスが10ポイント増えた。社員が増えた。
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<br />人生の成功と幸せを統合した壮大なロールプレイングゲームになりそうな予感がした。
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この本を読んでいると自然に涙がでてきた。 
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<br />ポロポロとあふれ出てくる。とまらない・・・。 
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<br />今も・・・。 
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<br />この本に書かれているのは、 
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<br />特別なことをしなくても幸せに成功できる方法。 
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<br />仲間たちに助けられながら、「自分だけの成功」を 
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<br />実現していく幸せと成功の物語。 
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<br />この本は実在する人達がモデルになっている。 
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<br />作られた成功ではない・・・。 
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<br />世の中には自己啓発本はたくさんある。 
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<br />良いことが書いてある。けど、読んでいて 
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<br />『書いてあることは正しいことは分かる。 
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<br /> やった方がいいことも分かる。 
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<br /> けれどもやる気になれない』 
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<br />という経験をお持ちの方はいないだろうか?? 
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<br />そんな方には特におすすめの一冊。 
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<br />ではどうして、このような心の動きが起こるのだろう? 
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<br />直接的に注意をされると無意識に反抗感が生じてしまうのだ。 
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<br />『オレンジレッスン。』で繰り広げられる 
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<br />出来事や会話は、直接、僕たちのことを 
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<br />言っているわけではない。 
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<br />けれども、読んでいると無意識のうちに 
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<br />自分のこととして考えてしまう。 
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<br />そのため、自分のことを深く内観するできてしまう。 
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<br />読み終わった後は、涙を流してスカッとする。 
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<br />そして、多くの自己啓発本にありがちな、 
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<br />「やらなきゃ・・・」という脅迫のような想いではなく、
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<br />「やりたい!!!」という想いで一杯になる。 
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主人公のクミというシングルマザーがオレンジレッスンという勉強会に招待される。
<br />そこで出会った4人の癖のある仲間と成功を目指す。
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<br />物語では成功のプロセスで生じる登場人物たちの人間的な成長に焦点が当てられている。
<br />解説されている法則や教えは、どれも人間心理の根源を言い当てているように思う。
<br />著者の心理的洞察力は鋭い。
<br />それらの心理法則が物語の流れの中で自然に語られ、主人公の成長を促すために、理解しやすい。
<br />自己成長のための心理法則は、どうしても自己のネガティブな部分を掘り起こすために重苦しいムードになるものだが、この本ではそれが決して自己批判に走ることはない。
<br />そのために読み終わった感覚はとても爽やか。
<br />まさに「オレンジ色のろうそくの炎」のように心が温まる。
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<br />仕事にマンネリを感じている友人や、何かしたいけど見つからないと悶々としている友人に勧めたいと思った。
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<br />前作「CHANCE」や「星の商人」と比較すると、物語の構成が単調でなくなり、
<br />表現の幅も増えて著者の作家としての成長がうかがえる。
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<br />ただし、ストーリーの進め方に強引さ、複線の不足が見られるところが残念。
<br />これは、著者自身が400ページあったものをコンパクトにまとめるためにカットしたと語っているのが原因だろう。オリジナルの出版を期待してしまう。
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<br />今後のドラマ化や映画化が楽しみな作品。