長嶋前監督の元ブレーンが告発する、読売巨人軍の組織的腐敗。 <br />パワーゲームに翻弄されるヘドロのように淀んだ人間模様は、 <br />読売巨人軍という日本スポーツ界の頂点に君臨する巨大組織においても例外ではなかった。 <br /> <br />本書はスポーツノンフィクションというよりは、企業もののノンフィクションである。 <br />人物はほぼすべて実名で描かれ、渡辺オーナー、堀内コーチ、桑田投手、 <br />多くの球団フロント、そして長嶋前監督ですら糾弾されている。 <br /> <br />本書を読む限り、巨人軍というのはまさに崩壊していく老舗企業のそれでしかない。 <br />読売グループにとっては巨人軍といえども、巨大な利益を生みだす一組織でしかなく、 <br />そこには我々ファンが思い描く、夢や希望や純粋さなどというものは微塵もない。 <br />野球を利権でしか判断できない経営陣が、まさに巨人軍の崩壊を招いているという <br />本書の告発は、巨人軍にとっては大いなる皮肉でしかないだろう。 <br />それは言いかえれば、経営陣がいかにビジネスセンスがないかということを端的に示しているからである。 <br />経営論として巨人軍を考えれば、顧客主体のマーケティングという世の潮流に乗り遅れたことが最大の失策であり、 <br />老経営陣が入れ替わらないかぎり、崩壊はとまらない。 <br /> <br />長嶋前監督の記述についていえば、長嶋前監督に対して過大な幻想を抱いていた <br />元ブレーン氏の逆恨みととれなくもなく、その点、星マイナス１。

まず、長嶋ﾌｧﾝであるということをお断りしておきます。 <br />この本は暴露本でありますが、読了感は最悪です。読んでからというもの、気分が悪くてしょうがありません。Ｇファィルと呼ばれるファイルに記述してあるこのような人の評価（悪口）を何回も読まされるとたまりません。何でも公開して書けばいいということではないでしょう。書かれた人の気持ちも考えたことはないのでしょうか。 <br />著者の見識を疑いたくなります。ジャイアンツの体制に問題があるのであればもっと書き方があるでしょう。この本の主役である河田という人も優秀なんでしょうが何様のつもりなんでしょうか。ファンにすれば長嶋さんはスーパーヒーローなのです。長嶋さんに恫喝したという箇所がありますが、ふざけるなと言いたい。この人は日本には合わない人のようです。一生アメリカで生活すればいいのです。長嶋さんは長嶋茂雄であることを望んでいると思いますし、私（ﾌｧﾝ）も虚像であっても永遠に長嶋茂雄であってほしいと望んでいるのです。