ハチャメチャさがない、普通の物語だ！第一印象としてそんな感想を抱いてしまうシリーズってどうなんだろう？前回や今回のストーリーは、リィたちが登場する新しい物語なんだ、焼き直しじゃないんだ、という気がして結構好きだ。 <br />　今回は黒金銀の三人組が一時転校するというお話。女子校と男子校での彼らのアイドルっぷりは、本筋とは別に楽しめる。また、寄宿舎生活もリアリティ（行ったことはないけどイメージで！）があって、物語に骨格を与えている。 <br />　次も、彼らの作る新しい物語を見せてほしいなあ。

前巻の謎が明かされ、決着がつきました。 <br />ルウとシェラが女子校に潜入し、犯罪の謎解きをするのも結構よかったです。 <br /> <br />ただ、「スペシャリストの誇り」「パンドラの檻」でも思ったのですが、 <br />確かに悪いのは向こうです。利己的な理由で罪のない人々を大量に殺したのは悪いに決まっています。 <br />でも、それへの復讐が・・・少し過激に思えます。 <br />どうせあれだけの犯罪を犯していれば、死刑になるのはわかっています。 <br />（今の日本と違って、無期懲役→数年で仮出所ということはなさそうですし。） <br />リィ側の人たちも、理不尽に利用されそうになったり殺されそうになったり、 <br />それに対して報復することは当然の権利と思います。 <br />でも、敵がやったこともリィ側がやったことも、善悪は別にして結局のところ同じ大量殺人であり、 <br />デルフィニアを読んでいた頃のような読了後の爽快感を、得られないのです。 <br />そう感じるのは、私だけかもしれませんが・・・。 <br /> <br />茅田さんの本が大好きなので、以前のように読んでいる時わくわくしたり、 <br />本を閉じた時「ああ、面白かった」と思えるような作品を読めると嬉しいです。 <br /> <br />敵の犯した犯罪と、それへの報復で気分が悪くなったので、星二つ減らしました。 <br />それにしても共和宇宙の名士・政治家・資産家は、腐りきっていますね・・・。