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沖縄文化論―忘れられた日本 ( 岡本 太郎 )

沖縄出身の私にとって、遠い記憶の沖縄。沖縄タイム、ハジチのおばあ。今のようなきれいなものに囲まれた沖縄では昔はなかった。昔のおばあたちは汚く、生きていくための最低限度の服を身にまとい、しわくちゃだった。でも、果てしなくやさしく、人に喜んでもらうことばかりを気にしていた。時間を守る人も少なくて、時間通りに行くとなんだか損した気持ちになったし、遅れた人を気にすることもなかった。時間なんてどうでもよかったなぁ。太郎さんは物事の本質を見抜く力がすごい。

恥ずかしながら、「芸術は、バクハツだ!」しか、岡本太郎に関する知識はなかった。<br>しかし、この美的感覚はどうだろう。彼が美しいと言っているものを実際目の前にしたら、私はそれを美しいと思うだろうか。<p>岡本太郎に、すっかり呑まれた。

~岡本太郎のことは何も知らない。正直ちょっとイカレタおっさんくらいの印象しか持っていなかったし、あの感性がそのまま文章になってたら理解もキツいと不安だったけど、4,5ページ読んでハマった。<p>何か芸術家としてのインスピレーションを与えてくれるはずだった沖縄で彼が達した結論は文化、文明として大成されたものは沖縄にはない、ただしこの何もない~~ことが日本の本来の姿ではないかということ。岡本太郎のアバンギャルドな芸術家という一面しか知らないと彼の展開する文化論に驚くことになる。あとがきを読んで知ったが岡本太郎はソルボンヌ大学で民俗学を専攻していて比較文化の下地があり、その論理的な手法の上に彼の感覚を実践的に織り込んでいくのだから面白い。<p>その通り!とまで納得させられる程~~ではないけれど「沖縄は日本と東南アジアの真ん中くらい」の感想しか言えない自分にとっては斬新な発想で沖縄と日本の関係をもっと深いところから紐解いていくための入門書には最適かも。上の文化論はこの旅行記の底辺にある彼の仮説に過ぎず、内容は旅行中に沖縄で出会った人、事件が中心でユーモアのある文体でイカセル(注:「いい」という時に岡本太郎が~~使う表現)。それに忌まわしい過去を引きずって感傷に終止する沖縄の人に対し「甘ったれんな!」と喝を入れちゃうところも岡本太郎だから言えるんだろうな。~

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