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日銀はだれのものか ( 中原 伸之 藤井 良広 )

マスコミは自分たちを「第4の権力」などと言うけど、それは単なる奢りで <br />本当は金融政策を行う「日銀」が第4の権力。(経済音痴でそういうこと知らないから著者だけが頑張ってるんだよ!) <br /> <br />三重野総裁以降、日本をデフレの渦に叩き落とした日銀の <br />政策担当者の政策決定顛末の回顧録。 <br />ゼロ金利も量的緩和も提唱したのに無視され、解除に「時期尚早」と言っても無視された人物の <br />政策論と日銀の独立性をどう定義するかの持論は必見。 <br />結局全て後手に回って大失敗なのはご存じの通り。 <br />金利政策至上主義と独立性の曲解、責任を負わない構造。 <br /> <br />現場を知り尽くした人間の目から日銀はどう見えるのかが面白い。 <br />これだけ本質的にぼろくそに言われても、今日「金利は上げてもいい局面」と言う日銀。 <br />「してもいい」でする政策なんかあるのか? <br />「しなければならない」か「したほうがいい(すべきだ)」でやるのが政策だろ。 <br />要は著者の批判し続けた「影響を軽視し、金利政策への復帰で他国の中央銀行へのメンツを保つ」だけの政策。 <br />著者の批判は未だ届いていないようだ。

 政府からの独立性を謳った新・日銀法の下での日銀でその金融政策の枠組の見直しに大きな影響を与えた著者が、政策委員(意思決定機関メンバー)として過ごした日銀での4年間を振り返ります。日本経済はデフレに陥ったとの認識に立ち、著者はゼロ金利導入や量的緩和策など首尾一貫して金融緩和を提言。当初はことごとく少数意見として退けられますが、景気のさらなる悪化のため国内外からの圧力により、結局日銀は後追いで著者の意見を採用せざるを得なくなる様をビビッドに描き出します。 <br /> このように前向きに金融政策を立てられぬ日銀とはどのような組織かが伺えるのも本書の収穫です。少数意見を軽んじ、事務方に忠実な政策委員にのみご注進に及ぶ事務方の偏った姿勢。欧米の中銀・学者からの心からするアドバイスに対してそっぽを向く独善的態度。そして現場や内部出身者を執行部が軽んじる一方で総裁・副総裁に求心力がない弛緩した内部管理体制。 <br /> さすがに企業オーナー(旧東燃出身)だけあって、著者が折に触れ日銀行員と交流し励ましているところは一服の清涼感がありました。総裁罷免制などの組織改革に関する提言は、量的緩和解除時期尚早論と並んで耳を傾けるべきです。

以前、前日速水銀総裁の「強い円・強い経済」を読んで、何が言いたいのかさっぱりでしたが、この本を読んで理由が判りました。 <br /> <br />内容も実名で書かれており、読み応えありです。日本人なら必見の本です。最近「グリーンスパン」も読んでみましたが、内容的にはそれに近いものがあります。それゆえ、日銀総裁になれなかったのでしょう。 <br />(切り口が鋭い→日本のエリート組織では疎まれる。) <br /> <br />日銀に関する本は「円の支配者」など有名な本がありますが、本書は日銀の内部からえぐった実録物ですので、資料としても貴重です。 <br />読み終わった後は怒りがこみ上げてくるかもしれません。

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