やわらかな心をもつ―ぼくたちふたりの運・鈍・根   新潮文庫 みんなこんな本を読んできた やわらかな心をもつ―ぼくたちふたりの運・鈍・根 新潮文庫
 
 
  ●トップページ   ●研究員紹介 ●研究所規則 ●著作権・免責・リンク ●掲示板 ●更新情報
仕事関連

▼お仕事のご依頼

執筆、取材、講演のお問い合わせはこちらからお願いします。

▼広告のご依頼

MM-Labo.com内への広告のご希望はこちらからお願いします。

やわらかな心をもつ―ぼくたちふたりの運・鈍・根 新潮文庫 ( 小澤 征爾 広中 平祐 )

本書は世界的に評価を得た2人が、<br>広く文化・習慣・教育などについて語り合った対談集です。<br>自身の失敗談も含めて、率直に話されるその言葉はいずれも温かく、<br>一つの分野で認められる人間の深みを感じました。<p>特に、対談の中で広中氏が何度か口にする、<br>「鈍い」という言葉が私には印象的です。<p>世界的な数学者の「自分は鈍感だから」と言う言葉を<br>そのまま鵜呑みにすることはできないかも知れませんが、<br>この『鈍』こそ二人が評価される一因なのではないかと思います。<p>「鈍い」からこそ一つの物事にとことんまで付き合える。<br>すぐには理解できないからこそ、長くじっくり考える。<p>情報の量と速さが重要視される時代だからこそ、心にほど良い鈍感さを持って、<br>時には立ち止まりゆっくりと考えてみることも必要なのではないでしょうか。<br>本書を読んでそんなことを考えました。<p>対談に登場するエピソードのいくつかは、<br>小澤征爾氏の『ボクの音楽武者修行』と、<br>広中平祐氏の『生きること 学ぶこと』でも詳しく語られています。<br>本書を呼んだ方にはそちらもお薦めです。

「それぞれの分野で世界のトップレベルにあるお二人の対談」として読んでももちろん興味深く、学ぶことは多いのですが、私は違う角度からも面白いと思いました。<p>お二人の話題は、しばしば「教育」についても触れていますが、子供のうち、若いうちに、どのように学ぶべきか、ということへのヒントが、たくさん出てきます。また、お二人が生涯を通して学んでおられる「姿勢」にも、学ぶところは多いです。<p>「ゆとり教育」が叫ばれてはいるものの、誰もが手探りをしているような今の日本の学校教育。「なぜ学ぶのか」を子供に明快に答えられる大人は少ないのではないでしょうか。私はいつか息子に「なんでこんなことをただ暗記しなくちゃいけないの?」と聞かれた時にはっきり答える方法を、この本から得ました。20年前の対談ですが、決して古くありません!!

専門が違っていても、最先端にいる人たちに共通するものはオリジナリティである。広中平祐、小澤征爾という日本人でいながらアメリカで暮らし世界を視野に入れたお二人の対談は、表題の如く「やわらかな」心、頭脳を読むものに感じさせる。この対談で、お二人が非常に古い友人であることを知った。家族のこと、子供のこと、父親のこと、母親のこと、言葉のこと、海外の暮らしのことなど幅広い対談によって、お二人が辿ってきた道のりを感じることができる。二人とも、”日本人”に非常に拘りを持っておられることが印象に残った。日本人とは何であるか?子供の頃の、父親の話、母親の話、友人達との時間、そういった人格形成をしていった風土にあるようなこともおっしゃっている。是非、若い方々にお読み�!��ただきたい本である。

やわらかな心をもつ―ぼくたちふたりの運・鈍・根 新潮文庫 ↑ご購入はこちらからどうぞ。
やわらかな心をもつ―ぼくたちふたりの運・鈍・根   新潮文庫
管理人の書評: 僕はこんな本を読んできた。 はこちらからどうぞ。
| ビジネス・経済 | 金融・経営 | 漫画・アニメ | 文学・評論 | 科学・技術 | 人文・思想 | アート・建築・デザイン | 社会・政治 | ノンフィクション | 新書・文庫 | 旅行ガイド | ホビー・スポーツ | エンターテイメント | タレント写真集 | 歴史・地理 | 医学・薬学 | 資格・検定 | 暮らし・健康・子育て | 語学・辞典 | 参考書・受験 | 子供向け | 楽譜

やわらかな心をもつ―ぼくたちふたりの運・鈍・根   新潮文庫