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文明の衝突と21世紀の日本 ( サミュエル・P. ハンチントン Samuel P. Huntington 鈴木 主税 )

「文明の衝突」の抜粋版でかつ図表が多用されているので原著より読みやすくなっている。まず題名が「文明の衝突」となっている所が著者の先見性である。ベルリンの壁が壊され、冷戦が終った際、これで世界もより平和になると考えた人は多いだろう。 <br /> <br />しかし、ユーゴ分裂・内戦に始まり、コソボ、東ティモール、アフガニスタン、ニューヨークのテロ、イラクと紛争地域は増えるばかりだ。だが、ユーゴ等は著者が言う文明とは違う次元の民族間の対立である。キリスト教文明vsイスラム教文明と言った次元の争いではない。コソボもそうだ。著者が1993年に予想した以上に世界情勢は混沌としてしまっているのである。著者が「アメリカは世界の警察官を止めるべき」と言っているのは正解だろう。 <br /> <br />翻って日本はどうだろう。「その時の一番強い国に付いて行く」日本。日本独自の道を進む時が来るのだろうか ?

文明圏の区別に疑問を感じた。 <br />中華文化圏を中国文化圏とし、キリスト文明圏とせず西欧文明圏としている点。 <br />まず、中国文化圏を中華にすると日本が歴史的に影響下にあったことを示すことにもなるが、これを中国としてしまうことで現代の中華人民共和国を示すことになり、中華と中国を別物扱いにすることで日本と中国を分離するこを可能にしている。 <br />また西欧にも様々な宗教の違いや文化の違いもあるのに、西欧とすることでカソリックとプロテスタントの違いを無視できるし、北欧の独自神話を持つ国やケルトなども西欧として単一に含めてしまうことができる。巧みである。西欧にも多様性があるのに単一にしてしまうのなら、日本と中国や仏教文明圏もアジア文明圏と称してかまわないのではないだろうかと思ってしまった。 <br />何故アジアだけ細かく区別しているのか理解できない。 <br /> <br />解説に「これほどの権威が・・・」とあるが、根拠に権威主義を持ち出すことに疑問を感じた。権威のある人の言っていることは全て正しいわけではない。これでは科学的思考ではなく、信仰である。 <br />作者はやたらに日本の孤立を強調しているが、作者がこの本で何を言いたかったのかは理解できなかったが、解説を読んでわかった思いがした。 <br /> <br />かつてのように、日本はむやみやたらと近隣諸国の言いなりになる必要はないと思う。 <br />しかしだからといって別の国の言いなりになるのであれば、単に国を変更しただけで結局は言いなり国家である。 <br />

一極・多極世界になりつつある現代世界において、これからは文明というものが国家間戦争・紛争の種となっていく。 <br />このような考え方がマクロ的視点の下で論ぜられているが、 <br />単なる自己満足で終わることなく、 <br />分析は非常に丁寧で、21世紀黎明期であるここ数年の状況を、 <br />きちんと言い当てている。 <br /> <br />歴史的考察が豊富であるにもかかわらず、 <br />覇権国としてのアメリカと、西欧諸国や日本、そして中国やイスラム世界などの追随国との対立関係の構造ばかりに目を向けるのではなく、 <br />ウクライナや南米、ベトナムなどの、新興勢力の潜在性にも言及している点は、 <br />著者の観察力や状況予測力を象徴している。

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