<br />タイトル通り、映画化されて今最も盛りがついている漫画だと思います。 <br /> <br />さくらんに出てくる主要キャラは、皆芯を持った強い女性ばかりで、自分の信じた道に突っ走って一所懸命毎日を生きています。 <br />十人十色、生き様はめいめい違うものの、強さは通じるものがあるように感じました。 <br />しっかりとした画力に支えられ（人物の書き分けはいまいちですが）、コマワリもテンポも申し分なく、特にカラーが素晴らしい。 <br />値段はちょっとばかりはずみますが、納得の一冊です。 <br />性の売買という花魁の話は今までにも数多く出版されてきましたが、やはり、安野モヨコの手にかかると、ぐっと心に来ます。 <br />客観的なストーリーの進み具合が、人事ではないような気持ちにさせてくれます。決して美化しない物語の設定の中でも、辛いばかりではなくて何だか力を分け与えてくれるような作品です。 <br />読み終わったあとは、自分もがんばろうと一新させてくれます。 <br />清葉たちは逃れられない、後戻りできない世界に入ってしまったわけですが、性の売買の中でも決して自分を貶めず、自分に誇りを持って生きていく様がかっこいいと思いました。 <br /> <br />映画の方は土屋アンナ主演で、予告を見た限りでも、期待できる物になっています。 <br />監督が写真家というだけあって、着物のセンスも映像も素敵です。SAYURIと少しだけリンクしているような所もありますが、私的にはさくらんの方がストーリー・スタッフ共にすぐれていると思うので、是非海外でもいい評価が得られたらと願っています。 <br />SAYURIははっきりいってつまらなかったので、（テンポが悪い）この原作つきの日本映画ならば、ハリウッドの金が入った芸者モノに勝つのではないか・・・・と考えています。 <br /> <br />第一部と書いてあったので、はやく続編が読んでみたいです。