迷宮都市ヴェネツィアを歩く―カラー版 みんなこんな本を読んできた 迷宮都市ヴェネツィアを歩く―カラー版
 
 
  ●トップページ   ●研究員紹介 ●研究所規則 ●著作権・免責・リンク ●掲示板 ●更新情報
仕事関連

▼お仕事のご依頼

執筆、取材、講演のお問い合わせはこちらからお願いします。

▼広告のご依頼

MM-Labo.com内への広告のご希望はこちらからお願いします。

迷宮都市ヴェネツィアを歩く―カラー版 ( 陣内 秀信 )

100以上の島々からなり、海上に浮ぶ都市ヴェネツイアについて、かってそこで暮らしたこともある著者が、13の街歩きルートを設定し、そのルートに沿いながら、魅惑的なスポットの数々を、優しい文体と、著者自身のものと思われる写真で、紹介した本です。著者の伝えたかったことが、ヴェネツイアの持つ空間の魅力であることから、取り上げられているのはサンマルコ広場やリアルト橋等の有名物件ももちろんあるのですが、市民でさえ知らないような、ねじれて運河をまたぐ橋、路地の突き当たりのマリア像、運河沿いの回廊、昼でも薄暗い中庭等々の魅惑的な物件が多数紹介されています。写真は3〜4Pに1P程度掲載されているのですが、文章のみで紹介され、写真も見たくなる空間が多いのが難点でしょうか。ただ、普通のガイドブックには載らない、無名だけれども魅惑的な空間が多数紹介されており、ヴェネツイアが好きな方にはお奨めの本です。

 夏にヴェネツィアを訪れたが,地図を持っていても迷うばかりだった。それがまた楽しかったのだが,歴史も詳しく知らないため,ただ感覚的に美しさに酔うばかり。 <br /> 「列島縦断1200キロ」という番組をご覧になっただろうか。先日も再放送があったが,陣内教授の案内でイタリア各都市を巡る旅。アマルフィなどは圧巻だった。それで,穏やかな語り口の陣内さんの著書を読んでみたいと思った。 <br /> 本書はカラーの写真(恐らくは陣内さん撮影)がふんだんに載せられ,ご本人留学時の経験談も織り交ぜつつ,水の都の迷宮をのんびり巡るもの。観光客が滅多に訪れないスポットも紹介され,建築様式やその歴史についても分かり易く解説される。 <br /> 訪れた時の感動と,狭い路地を歩く際のドキドキ感が蘇る。もちろん,旅行時には知らなかったことばかりで,いつかは本書を片手に観光客の少ないシーズンに訪れたいなと思った。旅のお供としてはもちろんだが,旅の思い出にも存分に浸れる。

昨年(2004年)の冬のクリスマス・シーズンに訪づれたヴェネツィアの町は美しかった。朝方はテレビのニュースでヴェネツィアのアックア・アルトによる浸水が報道されていたが、私達が到着した昼には大分と水が引いていた。それでも町行く人々は長靴かビニール袋を靴にかぶせて歩いていたのである。私達も渡しの小船の中でビニールを靴にかぶせるのに余念が無かった。そういう訳で、ヴェネツィアに対する第一印象は「住みにくそうな町」であった。しかしながら、ゴンドラに乗り運河を巡り、小さくてかわいい橋を渡り、狭いが小奇麗な道を歩くにつれ、町が小さくて美しく整っていることに気が付いた。サン・マルコ広場もすばらしかった。そして何よりも感動したのが、夕暮れのリアルト橋がからの眺めである。サン・マルコ広場から商店が立ち並ぶ小道を抜け、視野が広がった目の前にリアルト橋が運河をまたいでいる。その橋の上に立って観る眺めは何とも幻想的であった。寒い冬の張り詰めた空気、夕暮れ時の淡い光、徐所に迫り来る夕闇、運河の両脇に立ち並ぶ建物からの光。この本を読んでいると、自分の体験した景色、本から想像できる景色がイメージとして頭の中に浮かぶ。さすがに一日観光だけだったので、通りや建物をじっくりと観察する時間もなく、ましてマリア様の存在にも気がつかなかったのであるが。本書はヴェネツィアという都市の徹底研究の書である。もし再びヴェネツィアを訪づれる機会があれば、是非この本を携えてこの町を散策したいものである。

迷宮都市ヴェネツィアを歩く―カラー版 ↑ご購入はこちらからどうぞ。
迷宮都市ヴェネツィアを歩く―カラー版
管理人の書評: 僕はこんな本を読んできた。 はこちらからどうぞ。
| ビジネス・経済 | 金融・経営 | 漫画・アニメ | 文学・評論 | 科学・技術 | 人文・思想 | アート・建築・デザイン | 社会・政治 | ノンフィクション | 新書・文庫 | 旅行ガイド | ホビー・スポーツ | エンターテイメント | タレント写真集 | 歴史・地理 | 医学・薬学 | 資格・検定 | 暮らし・健康・子育て | 語学・辞典 | 参考書・受験 | 子供向け | 楽譜

迷宮都市ヴェネツィアを歩く―カラー版