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新書365冊 ( 宮崎 哲弥 )

やや選ばれた新書が著者の世界観を補強するものばかりで偏りを感じたのは残念だが、極端な偏りではないので新書ガイドとしてはいい本だと思います。ただ仏教に関する著者の見解には疑問を感じざるえません。明らかに幻覚体験としか思われないものを悟りの体験として記述している本を良書として薦めていたり、仏教に対する理解の底の浅さを感じてしまいます。本全体としては新書ガイドとしてだけでなく興味深く楽しめるのでお買い得です。

 テレビで良くお見かけしていた、宮崎哲弥氏ですが、私はいまひとつ彼がどういった思考の人物なのか、判じかねていました。 <br /> 今回の、新書批評を読んで、彼自身の思想的なバックボーンを含めた、トータルとしての宮崎像が、私の中で出来上がりつつあります。一言で表現するならば、今まで私が描いていた人物像よりも、はるかに真っ当な思考の持ち主であるということです。 <br /> 一つには、彼の仏教者としての独白の中に、龍樹の「中論」をたたえる言葉があります。昨今、リベラリズム、左翼、保守、右翼、愛国者…等々、いろんな思想的レッテルを耳にするのですが、仏教者というレッテルは非常に新鮮でした。仏教の「空」の概念を知るために、宮崎氏が推薦する、レグルス文庫「中論」を購入してしまったほどです。 <br /> 氏の経歴にも惹かれました。全く知らなかったのですが、青少年時代からの読書家である一方、不良少年でもあったようです。工業高校から慶応文学部への進学。今からみると、かっこいいですね。当時は大変だったでしょうが。 <br /> この本は、新書というジャンルにも旺盛な好奇心をかき立ててくれますし、宮崎哲弥という個人の存在にも関心をそそられる逸品です。星四つなのは、ジャンルに偏りがあるから。人文・社会科学系は強いです。

著者はテレビでもおなじみの人気評論家で、深い見識を持った人というのは私のみならず、多くの人は意見を同じくすると思います。 <br />そういう自覚は著者にもあると思うのですが、なのに随所にわざわざ難しい言葉を使う本書に、おれは頭いいんだぞみたいな威圧感のようなものが感じられ、少し残念な気がしました。 <br />もうそんなことする必要はないのに。 <br />「偽氷が疑る」とかIMEで変換もできないよ。 <br /> <br />内容は左寄りという自覚のある人以外なら気分良く読めるのではないでしょうか。 <br />仏教的な考え方も、日本人には心地よいですしね。 <br />

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