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医療の値段―診療報酬と政治 ( 結城 康博 )

 市民の眼に触れることなく形成された「医療の値段」形成システムの入門書である。 <br />患者・国民にとってその関心事は、窓口で支払う金額の多寡であり、自分と家族にとっての医療の質に偏る。 <br /> しかし、その医療の骨格を形成するのは、政治・行政が司る医療制度であり医療経済である。医療の現場の医療者は、医療制度に組み込まれたコマとして医療提供に携わる。 <br /> 本書は、その医療提供者の側である日本歯科医師会役員による、診療報酬をめぐる政治家と診療報酬改定の現場である中央社会医療協議会委員に対す違法な資金提供事件によりその闇の一部があぶりだされた事件を一つの契機に編まれた。 <br /> 市民参加・監視の手薄な分野には、例に漏れず利権が発生し市民の利益から遠ざかる力学が発生する。 <br /> 一般向け教養書に「医療の値段―診療報酬と政治」が登場する時代の不幸と幸福を考えるとともに、本書を限られた医療資源を効率的に配分するシステムを考える一助にしたい。 <br />

健康や医療に関心があるひとが、最初に読む本としては良書。この本で興味に知識の裏づけを持ってもらいたい。そしてこの本で診療報酬公定価格の決定の政治をあるていど理解したら、次に医療経済、つまり限られた医療資本をいかに分配する事が、公的医療として善なのかに考察を進めてもらいたい。 <br /> <br />立ち読みでは済まない内容の密度と量。 <br /> <br />再読するかは読み手の当該領域に対する興味と予備知識次第。私は再読した。 <br /> <br />新書なので書棚ではあまり見栄えはしない。 <br /> <br />同じ内容を述べている本は他にもあるが、一般向けに書かれている本はそうはない。その意味で代替は利かない本。

診療報酬が誰がどう決めているかという素朴な疑問に答える教養書はあるようで無かったと思います。今回の健康保険法や医療法改正の国会審議でも、制度設計の問題より医療費負担といった表層問題の論議に終始した感がありました。それは国民の関心が深いからで、今までの経緯を丹念に追ったこの本は非常に分かりやすく、理解が深まりました。しかし今後どうするかといった将来展望部分は非常に薄く物足りなさを感じました。専門書として期待するのは酷ですが、それでも医療費問題のとっかかりの本として一読する価値を減じるものではないと考えます。 

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