ゲド戦記 4 帰還 みんなこんな本を読んできた ゲド戦記 4 帰還
 
 
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ゲド戦記 4 帰還 ( アーシュラ・K. ル・グウィン 清水 真砂子 )

3巻までで一応完結した物語の続き。 <br /> <br /> 前作で力を失ったゲドが戻ってくる、ただの人として。そして、ハブナーに王があらわれ、新たに世界を導く人を探している。 <br /> <br /> この話は、もう一つの物語の序章である。また一つの話がここから始まる。ゲドは力を失った代わりに何かを得た。それは何だろうか。

 スタジオジブリの『ゲド戦記』(宮崎吾朗監督)を観ました。『ハウルの動く城』(宮崎駿監督)と同様、原作の設定の一部を踏襲しているだけで、全く別の物語です。アニメは原作の第3、5巻を元に構成され、第4、2巻は部分的味付け程度です。一緒に観た人は「原作は全く読んでいないけれど、アニメのできは97点」と言っていました。原作を忘れて見るならば、大筋では楽しめる作品です。しかし、原作で『ゲド戦記』のファンになった人には不満が残ると思います。ほぼ別のストーリーですし、秀逸な原作の半分以上はアニメで削られている訳ですから。ちなみにアニメの主役はアレン(レバンネン:第3巻参照)とテルー(第4巻登場)です。 <br /> <br /> さて、この第4巻の主役はテナー(第2巻参照)とゲドです。また、アニメのヒロイン・テルーが重要な役として登場します。『ゲド戦記』は本来、3部作でしたが、長いブランクの後に第4、5巻と外伝が世に出ます。そのため、この第4巻もそれ以前とは基本思想が大きく異なります。第3巻以前はゲドが主人公であり、力ある魔法使いの冒険でした。第4巻以降では、ゲドは力を失い、ただの農夫として描かれ、読者が期待するように力を取り戻すこともありません。アレンが権力を使って活躍することもありません。その代わり、活躍するのがテナーとテルーという中年と子供の女性です。つまり、物語がファンタジーからジェンダーへとその基本思想が大きく転換しています。 <br /> <br /> そうした思想上の大転換をしたにも関わらず、物語としては考えさせる部分が多くあります。これはジェンダー論についてではなく、ファンタジー作品として、ファンタジーに仮託して描く現実について考えさせるという意味です。特に、力を失った後のゲドの身の処し方は賢い。老人、あるいは力を失った後にどう生きるかは考えさせられるテーマです。アニメに失望した方には原作がお勧めです。 <br />

3巻までを子供時代に読んでいて、大人になって、続編が出たんだ!と驚いて読みましたが、3巻までとの作風の隔たりにショックを受けました。<br />人間の醜さや残忍さが嫌という程描かれていて、暴力描写は児童文学の域を越えているように思います。<br />私たちが現実に直面している数々の問題を描いていて、素晴らしい作品なことは分かりますが、子供時代に空想を膨らませたゲド戦記の続編として読みたくはなかったという気持ちもありました。<br />その後、外伝や第5巻が出版されて、この作品が最後の書にならなくて良かった〜と思いました。

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