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小説作法 ( スティーヴン・キング Stephen King 池 央耿 )

 野口悠紀雄がおすすめする本ということで、購入した方も多いと思う。<BR>小説の書き方に関して今までにない示唆が多い反面、作者の表現が、アメリカ人でなければわからない固有名詞で埋め尽くされている関係で、日本人の私にはまるでイメージがわかず、洋書の宿命とはいえ、消化不良気味になった。<P> 問題は63歳の翻訳者である。古い表現を好む彼に罪はない。出版社はどういう経緯で彼を採用したのだろう。今までの訳書がヒットしたから続投という判断なら失敗である。この作品は「文章オタク」も読む。<P> しかし、内容はいい。<BR>S・キングのような先生に作文を教わりたかった。<BR>アル中でヤク中だった先生はロックミュージシャンみたいではないか。<P>要点を箇条書きしたような小説作法本が多い中、この本は熱い。

みなさんが指摘されている翻訳については全く同感。<BR>翻訳家個人の「作家」としての意識や基礎知識ではなく、キングの素の言葉を作法として使うことが一番の要点。<BR>しかし、キングという人が何故こんなに面白い作品を世に出してきたか?<BR>物に埋もれた中からの「書いてみようかな」的な発想じゃなくて、ないところからの「書く」という行為である。<P>キングの生い立ちを読むほんの最初の行数を経て、やっぱりこの人は作家なんだと思うのだ。<BR>近年ネットなどで小説という項目をつけて人に読ませている人が多いと思うが、誰かの小説の読んだままの影響と勢いで書いたのを見せるのじゃなく、<BR>その前にこれを読んでみて「知る」ことを。読み続けることの楽しさを、<P>書き続けることの快楽を、キングの文章講義によってはっきりするのだ。

私は、仕事が嫌になったり、憂鬱になったりしたときに、小説を書いて生活する自分を夢見ることがあります。そんな夢に形をあたえ夢見る時間を長引かせてくれる作品です。この作品を読むとキングという人が変人や偏った考えの人ではなく心正しき人ということがわかります。自伝や小説の書き方といった<P>具体的な事柄を通してキングが自らの小説観、人生観、を語ってくれるので面白くて、ためになる本です。

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小説作法&nbsp;&nbsp;&nbsp;スティーヴン・キングの『On Writing』(邦題『小説作法』)は簡潔で切れのよい作品だ。愛と皮肉を込めた自伝と、向上心に燃える小説家へ贈る厳しくも愛情こもった教訓という、2冊の本を合わせたような構成である。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;回想部分は実に驚くべき内容で、無作法だった子どもが作家へと成長していく過程を克明に描いている。著者を苦しめたツタウルシ、おなら攻撃をしかけてくるベビーシッター、厳しい教師たち、ジャック・ロンドンの体験を上回る汚さの洗濯工場の仕事。これらを読むと、読者は若き日のキングのそばにいるような気分になる。このウソのようなとんでもない話は、キング作品を読み解く際の大きなヒントだ。そこにいるのは、かわいい声で人気のあったサンドラ・ディーンではなく『Attack of the Giant Leeches(邦題『吸血怪獣ヒルゴンの猛襲』)』のイヴェット・ヴィッカーズを気に入るような子どもだった。「すべての都市を食べてしまう怪物や、海から現れてサーファーを飲み込んでしまう放射性物体、頭が悪そうに見える黒いブラをつけた女の子たちが好きだった」 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;しかし、こと読書に関しては、困難なことであるにもかかわらず、あらゆる文学作品を読みあさることへの欲望に渇いていた。キングは「I Was a Teen-Age Graverobber」を発表する。トレーラーハウスに住んで家族を養っていた若かりしころ、高校の女子更衣室の清掃員として働いた経験にヒントを得て物語を書きはじめたものの、原稿を丸めて捨ててしまうが、それを作家である妻がごみ箱から拾い出す。そして、主人公である少女の設定を見直してみてはどうかという妻の助言を得て、さらに若くして死んだ、いじめられていた2人のクラスメートのことを思い出から掘り起こして、『Carrie』(邦題『キャリー』)を産み落としたのである。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;キングは彼の人生と作品に関する意外な事実をいろいろ明かしている。『Misery』(邦題『ミザリー』)の誘拐犯、『Tommyknockers』(邦題『トミーノッカーズ』)の心を奪い去る怪物、『The Shinning』(邦題『シャイニング』の酔った小説家にとり憑く霊は、キング自身のコカインとアルコール中毒(彼によると、妻の援助おかげで克服したそうだ)の象徴だった。「もう1つ、あまり覚えていない『Cujo』(邦題『クージョ』)という小説もある」。ほかにも、大学時代のこと、命の危機にさらされたワゴン車衝突事故からの生還についても触れているが、話の焦点は常に、それらのできごとが作家としての職業にどのように結びついているかに置かれている。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;キングは、作家に必要な「道具一式」を読者に提供している。たとえば、読書リストや執筆課題、修正した作品、金銭上の基本的なアドバイス、プロットと登場人物、パラグラフの基本構造、文学上のモデルなど。また、H・P・ラヴクラフトの難解な表現技法、ヘミングウェイの引き締まった文体、事実に基いて仕事をするグリシャムの信憑性、リチャード・ドゥーリングの巧みなわいせつ表現、ジョナサン・ケラーマンの断片的な文から学べることがらを教えている。なぜ言語感覚の鈍い対話劇が『Hart's War』をだめにしているか、エルモア・レナードの『Be Cool』がなぜ癒しの作品となり得るかを、キングは解説している。キングは作家であるだけではなく、正真正銘の教師でもあるようだ。
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