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アナリシスパターン―再利用可能なオブジェクトモデル ( マーチン ファウラー Martin Fowler 堀内 一 友野 晶夫 児玉 公信 大脇 文雄 )

いわゆる(デザインパターンのような意味合いでの)パターンカタログではありません。パターン的な形式で書かれている部分もありますが、結果としてのモデル(パターン)ではなく、どうやってモデリングするのかを(明に暗に)書いている部分がより重要だと思います。その過程を自分でなぞりながら読むと得るものが多いのでは。

「オブジェクト指向は利益を得ることを許してはくれるが、それをただでめぐんでくれるわけではない」と『UMLモデリングのエッセンス 第2版』で孫引きしたFolwer氏じしんによる、その言明に対する証明が本書である。<P>本書は、表記がOdel法であったり、訳文の読み辛さもあってか、Folwer氏の他の著作とは違って現場レベルでの浸透度はひまひとつのように思える。<P>が、言葉だけが独り歩きしている感の強い「モデル」「モデリング」(「オブジェクト指向分析」と呼びたければそう呼んでもよい)といった概念を、その作業過程(思考/試行過程)を示すことで明確にするという視点は他の類書にはない本書のアドバンテージである。<P>「パターン」と銘打ちながらも、いわゆるパターン言語、パターン・カタログ的な記述を行っていないことも、モデリングの過程を重視してのことだろう。<P>だから、本書は、一読してたちどころにそれを理解できるといったものではない。実際のモデリング・スキルの習得が、自分じしんで手を動かすことでしか達成できないのと同じように。<P>読者じしんが手を動かして、例題についてのオブジェクト図(クラス図だけでは不十分だ)を作成し、そのモデルを吟味する過程においてパターンの立ち上がる瞬間を、読者みずからが体験することなしに、本書に対する理解はありえない。自らが手を動かせば、本書の記述は何ら難解ではない。本文中の図がOdel法であることも逆手に取って、自らの手でUML化してしまえばよい。<P>本書で描かれている、現実世界に存在するものをオブジェクトとして捉える視点とその技術は一部の「モデリングおたく」が習得すれば良いというものではない(「アナリスト」が作成したモデル図を読み解いて実装に落とすのはだれ?)。そうでなくても「オブジェクト」に対する感覚(「クラス」に対する、ではない)をより鋭敏にするためにも、すべてのオブジェクト指向技術者にとって必携の一冊である。<P>附記: 旧装版のレビューでは「モデリングおたく向け」と、本書に対するよくある誤解のみがレビューとして存在していた。こんかいの新装版の発売を機に、擁護の意味も兼ねてレビューした。このレビューが一人でも多くの技術者がこの書を手にとり、実際に手を動かすことで本書に対する理解を深めてくれるきっかけになれば幸いである。

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