ターンエーガンダム〈上〉 みんなこんな本を読んできた ターンエーガンダム〈上〉
 
 
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ターンエーガンダム〈上〉 ( 福井 晴敏 富野 由悠季 矢立 肇 )

この小説は、アニメとは全く別の作品として読んでもらっても構わないと思う。<BR>アニメではあまり語られない多くの事柄を、福井氏は詳細に書いておられる。<BR>又、アニメでは登場しない機体、兵器(F91のバグなど)も登場し、ガンダムシリーズを観た事のある人であれば、さらに楽しむ事が出来ると思う。<P>アニメ版とは違う結末を知りたい方は、是非この一冊を手に取り読むべきだと思う。これこそ「∀ガンダムだ」と私は思った。

 舞台は初代ガンダムから一万年後の月と地球。地球は核兵器をはじめとした戦争(後に「黒歴史」と呼ばれる)によって汚染され、生物の住めない星となっていたが、からくも月に逃れた人類は、月からナノマシンを散布し、汚染が浄化されるのを待っていた。やがて、汚染が浄化されると地球に僅かに残った人類が再び文明を築き始め、そんな中で月の民(ムーンレィス)の代表ディアナ・ソレルがやや強硬に地球移住計画を推し進める。その結果、受け入れ準備の出来ていない地球人は、ムーンレィスに対し猛烈な反撃に出た…<P> アニメも充分見応えのある素晴らしい作品でしたが、この小説も素晴らしかったです。アニメでは触れられていなかった部分についても、かなり詳細な説明がなされており、またアニメと独!立した作品としても、充分楽しむことが出来ました。個人的には月人と地球人の混血女性テテス・ハレのくだりが詳細に書かれていて好きです。<P> この作品に敢えて難をつけるなら、リリ・ボルジャーノ嬢が登場時点で既にお亡くなりになっていたことでしょうか(彼女の存在が欠けると、話の結末がこうも変わってしまうとは思いませんでした…)

 月と地球を繋いだ、破壊と再生のサイクルを象徴する大樹と、その根と枝の先に在る無数のきらめきの物語。きらめきが繰り返す破壊の過ちと再生の償い。それを見守るは大樹の果実。果実が語る、きらめきに課せられた宿命の歴史の一端は、一瞬の凍えるようなヒカリの瞬きが、柔らかい木漏れ日の光に変わる時の流れを見せてくれる。木漏れ日の光の名は、「希望」………<P> 私と福井晴敏さんの初めての邂逅は、この小説でした。<P> 幼稚園の頃から「ガンダム」が好きで、ノベライズされたものも何冊か読んでいましたが、あまり満足のいく出来の物は在りませんでした。「ガンダム」という名前と装丁の美しさだけから手に取った、名前を聞いた事もない筆者の(アニメのノベライズなどは大体そうですが)書いた小説に、これほど心を揺さぶられるとは思ってもみませんでした。アニメの∀ガンダムは見ていませんが、登場する人物の造形や声(重要!)、MSの動きなどをTVゲームなどで知っていたのは、この小説を楽しむ事の出来るファクターとなったのでしょう。どうせ「ガンダム」だろう、アニメだろうと敬遠するのはあまりにもったいない作品です。福井晴敏さんの他の著作を試しに読んだ後で良いですから、ここに帰ってきてください。<P> 同様の内容が幻冬社文庫から出ていますが、ノベルス版には章の始めごとに素朴なタッチの挿絵も描かれており、表紙の美しさも文庫版を遥かに凌駕しています。ノベルス版絶対推奨です。

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