猫の地球儀〈その2〉幽の章 : 秋山瑞人

みんなこんな本を読んできた 猫の地球儀〈その2〉幽の章

　 ●トップページ 　 ●研究員紹介 ●研究所規則 ●著作権・免責・リンク ●掲示板 ●更新情報

仕事関連

▼お仕事のご依頼

執筆、取材、講演のお問い合わせはこちらからお願いします。

▼広告のご依頼

MM-Labo.com内への広告のご希望はこちらからお願いします｡

猫の地球儀〈その2〉幽の章 ( 秋山瑞人 )

自分はこの話を読んで秋山さんのファンになりました。 本当に泣けます。絶対的に泣けます。主観ではありますが。 読んだ方がいいです。前巻が前フリに思えてきます。 あそこであれがアーなるとは。

面白くなるのは〈その2〉幽の章からです。 この場合の面白いというのは哲学的な面白さで、〝キャラ萌え〟的な面白さではありません。（表紙の可愛らしい絵に反して。） 夢とはこういうものなんだな、みんな独りで寂しいんだなと感じ入り、純粋に涙できる話です。格好いいキャラクターや可愛い女の子、謎の強者なども登場しますが、彼らは猫として描かれた人間であり、ひいては作者の姿を宿しているのです。 ですから、キャラクターの魅力を求めて読もうとするなら、猫の地球儀はお薦めできません。が、人間を見つめたい、思想を感じ取りたいなら、今です。読んでください。またどちらでもいい、とにかく面白いものを読みたいという方には、間違いなく、オススメできる本です。

ただ己の信念を貫こうとしただけなのに。 ただ己の夢を叶えようとしただけなのに。 彼らはそのために、どれだけのものを代償としてきたのだろう。それでもなお彼らは進む。 不器用な彼らは、それ以外の道をもう歩めない。信念は貫けた。夢は叶った。 けれどこの哀しさと切なさは何なのだ。“戻れない地への旅”の始まりからクライマックスへ、そしてラストシーンへと続く一連の描写の哀しいまでの美しさが、物語の全てを集約していく、その様は見事です。「焔の章」と併せてまずはとにかく読んで。

猫の地球儀〈その2〉幽の章 ↑ご購入はこちらからどうぞ。

管理人の書評：僕はこんな本を読んできた。はこちらからどうぞ。