福祉を変える経営~障害者の月給1万円からの脱出 みんなこんな本を読んできた 福祉を変える経営~障害者の月給1万円からの脱出
 
 
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福祉を変える経営~障害者の月給1万円からの脱出 ( 小倉 昌男 )

本書は、元ヤマト運輸会長の著者が、退職後ヤマト福祉財団理事長として、福祉分野に経営手法を持ち込もうとした経験元に、経営手法・概念の重要性を説いたものである。<P>ここでは、実体経済としての市場経済から切り離された「福祉的経済」を厳しく批判し、障害者でも市場経済の中で、然るべき報酬を手に入れる方法を示唆している。それが財団が中心に取り組んできた、ベーカリーショップ「スワン」である。<P>さらに重要な点が、経営手法の中の「売る」ということである。この「売る」という作業こそが、「買い手の立場に立つ」という客のニーズを把握した上での経営上の重要点であると述べる。<P>以上本書は、単に福祉分野の問題点を明らかにしただけではなく、さまざまな分野、特にその効率性が問題とされている行政など、での経営手法・概念の重要性を、実に平易に示唆する良書である。<P>また、本書の内容はもちろん、「宅急便」で大成功を収めた後も、福祉分野に果敢に挑戦するということにおいても、著者が如何に卓越した経営者であり、ひいては社会貢献者であるかが、明らかである。

私も障害者を持つ親の一人として、読ませてもらいました。<BR>小さな子供用の障害者施設は、割と多いのですが、二十歳を過ぎると<BR>行き場所がなくなり、自宅に引きこもる方が多いようです。<BR>「私達が死んだら、子供はどうなるのか」と思い悩む老夫婦も多いようです。<BR>共同作業所を運営している人たちも、大変ご苦労されていますが、<P>「障害者にも、報酬を得られる生産的仕事を指導する」とか、<BR>「一般消費者のニーズがある商品を作り出す」という観点はありません。<BR>法律が細かくて、自由な発想ができない世界となっているのです。<BR>ですから、この本を読み、「できないよ。夢物語だ」と言う人も多いはず。<BR>しかし私は、この書で、既成概念を打ち破り、新たな福祉社会を作る<P>エネルギーを感じましたし、心から小倉さんを応援したいと思いました。<BR>今でこそ当たり前の「ヤマト宅急便」も、最初は既成概念との戦いでした。<BR>小倉さんの「愛と勇気」そして「信念」には、大変感動させられます。<BR>「新たな時代の福祉のあり方を考え、様々な抵抗勢力を突破し、<BR>必ず理想を実現させていきたい、福祉革命を起こしていきたい」と、<P>私までもが、熱く、思わせていただきました。

~どんぐりの家(山本おさむ著)を読んで心打たれた人も多いだろう。養護学校を卒業して働くための作業所㊊??作る、その作業所の名前が「どんぐりの家」だった。<BR>テレビドラマ化された「アルジャーノンに花束を」も、障害を持った者の職場がさりげなく描かれていた。健常者の中で自分の役割を懸命にこなす姿勢に心動いた人もいるだろう。<BR>~~<BR>でも、実際には障害者向けの作業所は厳しい状況だ。バザーをしたり募金活動を行ったりしながら維持している。<BR>そんな作業所を日本で初めて宅配便をはじめた人が手がけたらどうなるか?その人とは、社会の仕組みや前例を打ち崩しながら新しいビジネスを立ち上げ、流通の根本を変えてしまった人である。<BR>~~<BR>月給1万円の作業所、利益の薄い単調な作業、不十分な住環境、といった問題に一つ一つに取り組んでゆく。<BR>~~<BR>福祉が金儲けをしてもよいと、しかもその金儲けが正々堂々としたビジネスの一犊として可能になること、そしてその金儲けをしていくことで障害者の意識を高め社会的な意味を深め生活や人材の質を高めることが理解された。 確かに当たり前の㊊??とだよね。<BR>~~<BR>でも、中身を読むとわかるがそ㊊??ためには著者のアイデアや人脈、信用などが最大限活かされてのことだ。福祉に携わっている人が、「福祉担当行政官」の顔色をうかがうことから、真剣にビジネスを考える方向に変わることができるのだろうか。読み終えて、この点が気になった。~

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福祉を変える経営~障害者の月給1万円からの脱出&nbsp;&nbsp;&nbsp;ヤマト運輸の経営者として、かつて宅急便で物流業界に革命を起こした人物が、福祉の世界を変えようとしている。著者は、障害者が健常者と同じ立場で暮らせるというノーマライゼーションを実現するためには、障害者がきちんと働いて稼ぐことが基本だと考える。しかし、障害者の就労施設である民間の共同作業所で働く人々の月給は1万円にも満たず、障害者が自立することはほとんど不可能である。そしてこの現実を変えるには、共同作業所の経営改革を行う必要があると指摘する。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;本書の大部分は、ヤマト福祉財団が共同作業所の運営者を対象に行っている「経営セミナー」の講義内容に沿ったもので、「経済とは何か」「経営とは何か」と題し、市場経済の仕組みの中で、どのように利益を得ていくかという具体的な経営ノウハウが盛り込まれている。さらに、実際に障害者に対し月給10万円以上を支払い、フランチャイズを拡大しているスワンベーカリーなどの事例も紹介されている。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;本書を読み進めると、著者の福祉に対する考え方や取り組み姿勢には、宅急便に対するそれとの共通点が多いことに気づく。たとえば、働く人のやる気を引き出すことが健常者や障害者を問わず何よりも重要なことと考えているし、国や地方公共団体を頼りにしすぎることもない。もしヤマト運輸と同様にさまざまな企業が経営の知恵を出し合えば、社会全体のノーマライゼーションの実現に一歩近づくことができるのではないだろうか。福祉にとどまらず、企業のあり方についても考えさせられる1冊である。(戸田圭司)
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