ショッキングな邦題から原題（「変革の動力」とでも訳すのだろうか）を想像できる読者は少ないのではないか。ハーバードビジネススクールでの討論会の内容がまとめられたもので、執筆陣が論を進める事実には、引用がひかれており、学術論文といった趣だ。<P>　第一部・産業界における研究と技術革新の制度的側面の第１章には、企業における研究活動史がメタ的な視点でまとめられており、一般向けの読み物としても十分楽しめる。第二部以降は、多分に専門的なきらいがあるが、ハーバード・ビジネス・スクール教授、インテルの創始者などが執筆陣である故、やむをえないのだろう。