イノベーションへの解―利益ある成長に向けて みんなこんな本を読んできた イノベーションへの解―利益ある成長に向けて
 
 
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イノベーションへの解―利益ある成長に向けて ( クレイトン・クリステンセン マイケル・レイナー 玉田 俊平太 櫻井 祐子 )

前作で「なるほど、なるほど」と何度も唸らせてくれたクリステンセンが更に価値の高い本を出してくれた。今度の本では、前作で提起した優良企業の陥り易い罠を克服するための著者なりのアプローチを示してくれているが、何より価値のあるのはその実例の豊富さであろう。クリステンセンの示す「解」も非常に興味深く参考になるが、必ずしも100%同意出来ない読者も多いだろう。しかし、この豊富な実例が、読者自身の独自の「解」への想像力を強く刺激してくれる。実際、この本の中には、具体名で書かれている日本の有名企業もたくさんある。このような企業の経営者達は著者の分析に違和感を覚える部分もあるかも知れないが、この本によって経営のありかたについて再考させられるに違いない。再考し問題点の「解」を見つけるための材料はこの本の中に豊富に揃っている。それから、多くの方がレビューで指摘しているように、訳がすばらしい。非常に読みやすい上に良心的だ。ところどころ原書と比較しながら読んだが、原書のもつニュアンスや意味を出来るだけ正確に伝えようとする姿勢が強く感じられた。

クリステンセンの待望の書。前書「イノベーションのジレンマ」は、イノベーションが企業の盛衰をまぎれもなく支配している様子を描き出していた。盛者必衰の法則を示すようで大変興味深かった。<P>今回の「イノベーションへの解」は新規参入のベンチャー企業や、現在繁栄している優良企業が新事業に進出しようとするときの応用編で、その新技術が持続的イノベーションであるか破壊的イノベーションであるかを見分ける方法、破壊的イノベーションの場合の対応の仕方を、いろいろな角度から検討し、解があることを示している。<P>ホンダが二輪車で米国に進出したとき、ハーレーダビットソンなどと大型バイクの分野では勝負にならなかった。資金も無く技術も劣っていたからである。ところが50ccのスーパーカブがブレイクした。大型二輪車を扱っているオートバイ販売業者ではなくスポーツ用品店が目をつけて、大型二輪車に手が届かない新しいローエンドの市場を創出した。大音響を轟かせる大型二輪車に対して、短距離移動用で楽しむ二輪車としてのスーパーカブが破壊的イノベーションとして米国市場に認知された瞬間であった。ホンダはその後時間をかけて中型、大型と進出してついには四輪車市場まで進出してしまった。大型車メーカーにとってスーパーカブはおもちゃのようなものであったが、ホンダはスーパーカブで力をつけて、ホンダが大型車を投入するときにはハーレーダビットソンはすっかり弱体化していて、ホンダに破壊された。<BR>もし、持続的イノベーションで成功を繰り返している大企業が破壊的イノベーションに取り組もうとすれば、それまでの持続的イノベーションで学んできた企業文化や企業戦略を捨てて、小さなグループを編成して自律的に挑戦していく必要がある。<P>破壊的事業を推進するには創業者が適しているが、創業者ではなく専門的経営者が立ち上げて成功した事例は多角化がポイント。破壊的イノベーションが状況により持続的イノベーションに変化することもあり、破壊的イノベーションに適した企業が持続的イノベーションの優良企業に変質することもよくある。<P>以上、本文の要旨である。無謀にも経営学の予備知識無しに読んでみたが面白かった。企業経営者はもちろん、製品開発や技術開発に関わるスタッフ、管理職にも大いに参考になる。何に手を出すべきで何からは手を引くべきであるかがダイナミックに理解できる。今、日本でもてはやされているMOT(マネージメント・オブ・テクノロジー)にも合致した内容だそうである。

「利益ある成長」という「株式市場が求める以上の株価の上伸を実現するための方策」。そのようなものが手に入れば、本当に助かると思う経営者が多いことであろうが、そのような要望に応え得る一冊であると思う。<P>持続的イノベーション、破壊的イノベーションというクリステンセンの前著での議論は、無消費者の消費者への転化という、より挑戦しやすい軸を加えている。<P>プロダクトを「属性」ではなく、「片付けるべき用事」という視点で設定するべきという新たな視点等々、経営実務者にも斬新な視点を与えられる力がある。<P>原著の出版の後、極めて短いリードタイムで邦訳が出版されたことが喜ばしい。

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イノベーションへの解―利益ある成長に向けて&nbsp;&nbsp;&nbsp;優良企業におけるイノベーションがはらむ落とし穴を実証し、衝撃を与えた名著『イノベーションのジレンマ』待望の続編。イノベーション論を深化させ、研究者らの間に一躍広まったクリステンセン教授の理論のさらなる展開を本書に見ることができる。<p> &nbsp;&nbsp;&nbsp;前作では破壊的な技術革新を受けて優位を脅かされる側の企業に置いていた視点を、今回はその技術革新で新事業を構築し、優位企業を打ち負かそうとする側に置いている。この「破壊される側ではなく破壊者となって」という立場が本書の特色である。そこでは技術革新にかかわる実務者にとって、より明快な行動指針が得られるだろう。実際に、どうすれば最強の競合企業を打ち負かせるのか、どのような製品を開発すべきか、もっとも発展性のある基盤となるのはどのような初期顧客か、製品の設計、生産、販売、流通のなかでどれを社内で行い、どれを外部に任せるべきか…というような、きわめて具体的な意思決定の「解」が提出されている。<p> &nbsp;「無消費への対抗」など、次々に展開される破壊的イノベーションの局面は興味深く、そこでのマネジャー個人の行動やモチベーションまでカバーする理論はマネジメントの視野を確実に広げてくれる。事例となる企業や市場は、IBM、ソニーなどの常連から「クイック・サービス型レストランチェーンのミルクシェーク」などまで多彩で読みごたえがある。日本企業に「破壊」される米国市場を取り上げてきた著者が言う、「日本の経済システムは構造的に新たな破壊的成長の波の出現を阻害している」という提起も示唆的だ。さらなる読解が期待できるテキストとして、また、イノベーションやマネジメントの指南書として必携である。(棚上 勉)
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