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インド日記―牛とコンピュータの国から ( 小熊 英二 )

久々に楽しく読み終えることのできた一冊。特に、インドでの初めての経験に敏感に(そしてナイーブに)反応しながらも観察する姿勢を崩さず、徐々に体調を整えていく過程が詳細に語られる最初の10日間ほどは、現代版漱石のインド滞在記といった趣きもある。 これからのアジア経済も、中国の次はインドといわれているが、戦後日本のナショナリズムと比較する筆者の視点は、思いがけず現代インドの複雑な宗教、教育事情を照らし出してくれる。長髪で髭のない、つまり筆者の言うところの「男か女か分からない」ような容貌の筆者がインド各地で庶民の中に溶け込んでいく様は痛快な冒険談としても読める。また筆者の撮影した多数の写真も単なるスナップ写真というよりも一級のフィールドワーク資料ともなっている。このような素晴らしい「日記」の印税を、本業ではないという理由でポンと寄付してしまうところなど本当に心憎いほど気障である。筆者のナショナリズム論と音楽に対する情熱は最終章「スラムでダンス」でクライマックスを迎える。インドの複雑なナショナリズム事情に向けられる筆者の視点は、今後私たちが日本で取り組むべき重要な課題をも示唆しているように思われる。欲を言えば、インドと英国のポストコロニアルな関係にもう少し触れて欲しかったが・・・

小熊氏はインドでインドのことを書いているけれども、その背景にはつねに日本があります。<BR>「ヒンディーって何ですか?」とインド人に問いかけると同時に、日本人とは何だろうと自問する。<BR>彼自身の思索過程と現地で得た知識とが分かちがたく統合され、単なる日記・旅行記にとどまらず(そして専門書の枠を越え)、<P>小説を読んだときのような感動を味わうことができました。<P>「小熊氏は学界で権威面し始める」という批判もありますが、しかしこの日本で学者として活動していく以上、<BR>権威にならないと何も発言できないというのは氏の自覚しているところではないでしょうか。<P>そんな中での本書は彼の著作郡の入り口であると思えますし、同時に彼の人柄を知ることができるという意味でも、<BR>彼の権!威を別の方面から固めえた一冊だと感じました。

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