ダイオキシン―神話の終焉 みんなこんな本を読んできた ダイオキシン―神話の終焉
 
 
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ダイオキシン―神話の終焉 ( 渡辺 正 林 俊郎 )

事実に基づいた文章には説得力がある。それにつけても、「怖いダイオキシン」と言って世論を完全に煽り、洗脳した諸先生方、役人、メディアの果たした罪は計り知れない。科学的根拠の無い(思いつき或いは主観的主張で)商品・技術・施策・報道の横行している昨今には、筆者も強い危機感をもっている。そのような視点からも、本誌は有意義でインパクトのある力作だ。数年前に読んだ、西村肇氏の「水俣病の科学」以来の感銘だった。ベンチャー支援を営む筆者は、技術ベースとビジネススモデルがシッカリした事業を模索している。しかし、最近よくみる新製品や広告には、技術ベースが脆弱であったり、間違いであったりするものが多い。どうして、「科学的用語」を使った「嘘」が多いのだろう?「マイナスイオン」然り、「抗菌」然りである。メディア・省庁・環境保護団体などに基本科学の再教育をすることが急務となろう。しがらみのあるメーカーの人間だけでなく、しがらみの無い人間まで、基本的疑問を呈することが無くなってしまった。虚偽の指摘が出来なくなったら人間の進歩は終わりである。多くの階層の人間に読まれ、議論が沸き起こることを期待したい。

 どうもダイオキシンとなると危険だと一方的な議論になってしまうところに問題があったと思う。ただこの本はその部分に関しては、一石を投じている。その部分は評価できる。この本の展開も一方的過ぎるが・・・。<P> そもそもリスクを考えるとき、「起こる可能性」と「起こる被害」が重要になる。今までのダイオキシン本は「起こる被害」を中心に論じてきた。この本は「起こる可能性」と「対策のコスト」という視点で書かれている。例えば、母乳に含まれるダイオキシン濃度は現在でも高い。しかし、それでも絶対的に母乳を与える方が、子供にとっての利益が大きい。また、魚や肉の濃度も高いが、食べない方が危険である。<BR> ダイオキシンが焼却炉から放出されていることは事実であるが、もともと減少傾向にあたったのに、また、急いで対策を立てても摂取量が急には減らないことも分かっていたのに、緊急で行った政策を痛烈に批判しているところは共感できる。<P> 子供たちに、あなたたちをダイオキシンから守るために自治体は借金したのよ、だからあなたたちが借金を返すの、というのはもはや通じない。

ダイオキシン問題に関して、この本に書かれているような<BR>話があることはわかるが、本当にダイオキシン問題が終焉<BR>したと結論づけて良いのだろうか。あまりにも極論ではな<BR>いか。<BR>多くの本が急性毒性のことを書いて危険性をあおったかの<BR>ように書いてあるが、どの本もダイオキシンの特性を説明<BR>するために急性毒性について言及しているのであって、慢<P>性毒性についてもちゃんと記述がある本が多い。<BR>ダイオキシン対策についてもいろいろ書かれているが、何<BR>も対策を取らないでいたら、未来につけを残すことになる<BR>だろうし、対策の仕方に問題があったとするならば、もっ<BR>とTVや新聞などで話題が出ていたときに指摘するべきで<BR>はなかったかと思う。<BR>この本を読んだ人に、ダイオキシンはまったく問題ないと<P>いう誤った、あるいは偏った認識を持たせてしまうのでは<BR>ないだろうか。この本だけを読んでダイオキシン問題を考<BR>えるのではなく、もっとたくさんの本を読まなければなら<BR>ないと思った。

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