養老孟司 ガクモンの壁 みんなこんな本を読んできた 養老孟司 ガクモンの壁
 
 
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養老孟司 ガクモンの壁 ( 養老 孟司 日経サイエンス )

~「説明してくれないとわからない」とつぶやく学生や「そんなことわかっている」とうそぶき新鮮なまなざしを失った某大人を批判した養老先生ですが、「◯◯の壁」と書けば売れるのかどうか??気鋭の科学者を前にして、次々と質問やそれについての考えを披瀝しつつ、養老先生は次々と「対話」する。対話はプラトンの時代からものごとを突き詰める最良の方法の~~一つであり、「なぜ」という疑問、「どうして」という知識欲を持たなければ、科学の発展はありえませんね。というわけで養老先生の知りたい欲に刺激されるもよし、登場する気鋭の科学者の知りたい欲に驚くもよし、ではないでしょうか。どう思います?(と対話調で終わる)あ、この前養老先生も司会していた「脳」テーマの某TV番組に出ていた音楽を愛するウィリ~~アムズ症候群のことも出ています。~

「バカの壁」と比べてずっと養老さんの良さが出ている本だと感じられる。幅広い分野の学問において、それぞれの面白さ、深さがわかると思う。対話形式だが、少し流れが「作られた対話」っぽくなっているのが残念。専門の分野にいる人以外触れることのないであろうトピックに入っていけるのは面白い。

解剖学者の養老孟司の書くものは、読者が思ってもみなかった角度からの切り込みがあって面白く、期待に違うことはまずない。この本は、氏と14人の気鋭の研究者との対談をまとめたものである。各研究者の研究紹介部分が少しとその4倍量ほどの対談部分のセットで構成されている。研究者の構成は、文化人類学という学問分野が中心に思えるが、研究は多岐にわたっており、それぞれに興味深く面白い。内容もさりながら「対談形式の良さ」がこの本から判る。科学的な脳というか構成力をもった脳の持ち主というのは確かに存在するし、養老氏自身がその典型だろうと思うが、対談する研究者と間の気付き合い、気付かせ合いということが読者に伝わって、それが、普通であれば難解な専門的・先端的な研究の面白さと重要性だとかへの理解を助けてくれる。対談記録を文章化したのは記者であろうが、文章として優秀だと思う。

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養老孟司 ガクモンの壁
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