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資本主義は江戸で生まれた ( 鈴木 浩三 )

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資本主義は江戸で生まれた&nbsp;&nbsp;&nbsp;日本の資本主義・市場経済システムは、アメリカと比べて歴史が浅く、後れていると見る向きが一般的だが、アメリカがまだ植民地だった時代の江戸期に、すでに先進的な市場経済システムが存在したという本書の主張に、そうした見方は覆されるはずだ。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;たとえば、著者は「江戸の金遣い、大坂の銀遣い」のように異なる通貨が存在した江戸時代の三貨(金・銀・銭)体制と、その交換比率が時々の相場で変動したことを「現代の円・ドルの変動相場制と基本的には同じだった」と論じる。また、相場を見ながら金・銀の両替や売買を行っていた大両替商に着目して、現在の為替ディーラーによる為替取引の構造と変わらないと指摘する。同様に、信用取引や投機、市場金利など、現代の市場と錯覚するかのような構造を次々と明らかにしている。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;市場があるのならば景気の変動もあったと見るのが自然だが、その点で著者は「現象としては大小の景気循環の波はあった」と主張。天下普請、参勤交代、火事を、有効需要を生む「江戸のケインズ政策」と見なしたり、江戸の三大改革を「経済拡大基調を打ち消し、米本位制度に経済構造を引き戻そうとする緊縮政策だった」と読み解いたりしている。また、その背景にある幕府官僚と業界団体の相互依存体質や談合の意思決定慣行など「日本的システム」の源流も鋭い切り口でとらえている。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;こうして、江戸300年の経済が、本書に生き生きと立体的に描き出されている。現代と隔絶した世界と見なされがちな江戸時代を、経済史的に地続きのものとして浮上させた本書の意義は大きい。(棚上 勉)
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