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フューチャー・イズ・ワイルド ( ドゥーガル・ディクソン ジョン・アダムス 松井 孝典 土屋 晶子 )

 氷河期が人類の終焉というイメージはヨーロッパと北アメリカに住む欧米人には切実だが、東南アジア・中東・アフリカはもっと住みやすくなり、150mも海退したら赤道地域の群島地帯に広大な陸地が現れて豊かな農耕適地や生物相が出現する筈だ。<P> また、プレート・テクトニクス運動の原因についても、日本人が地震波の研究から解明した、マントル層の運動であるホット・プルームとコールド・プルームにも全く言及していない。従って2億年というスケールなのに地磁気の変動すら無視している。<P> 体重8トンのタコについても疑問がある。現世のタコも知能が高く、寿命が30年もあれば海底に帝国を築くだろうと言われているが、実際は数年で卵を産んで守ってぼろぼろになって死んでゆく。致死遺伝子の発動メカニズムについて都合よく無視している。そもそも体内外に骨格を持たない動物が、陸上で筋肉だけで体重を支えるのは非合理である。エネルギーの無駄遣いなのに代謝の問題は無視している。陸棲生物に内骨格が多い、もう一つの理由の「心臓拍動の為のカルシウムの倉庫として骨格」も考慮されていない。<BR> 絵は綺麗になったが内容はお粗末になってしまったと思う。

 未来の動物博物館の説得力は一見すばらしいものがあるが、<BR>筆者自ら認めるように、将来の予想はカオス理論を引くまでも無く<BR>不定であり、これらの生物もひとつの可能性に過ぎない。<BR> それを前提にしてももなお、ここで紹介される生物はとても奇妙で、<BR>とても面白く、一気に読ましてくれる。<P> そしてその奇妙な動物達も、すべて現代の動物たちの環境への<BR>適応で創造されており、現代の私達が映像や書物で見ている<BR>動物達も十分奇妙なものが多いことに改めて気づかされる。<BR> 今の自然も十分面白いと、強く再認識させられる良書。<BR>2004年最初の買ってよかった本です。

単行本ってとにかく続々と出てくるから、先週この本を買った本屋にはもう置いてなかったりして、買えてラッキーと思っています。<P>専門的な知識を踏まえて読むと賛否両論でしょうが、素人の私には興味津々の内容でした。人類が滅亡して自然のコントロールだけが作用する世界では、魚はだいたい空を飛ぶようになり、タコやイカは陸生になるらしいんですよ!こういう議論はすごく白熱して楽しいだろうな。しかもみんな第一人者でしょう。その結実が本になってるんだから、売れますよやっぱり。高校の生物なんかでもこんな話題を取り上げたら良いんじゃないかな。<BR>ただ何というかこの本には、生態系を破壊するのは常に人類である、みたいなスタンスがあって、うーむとは思いますが。

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