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イタリア人の働き方 ( 内田 洋子 シルヴィオ・ピエールサンティ )

 本書で紹介される起業家は、まさに個人事業主版プロジェクトXの世界である。数年前なら「ワーズワースの冒険」でも紹介されそうな人たちばかりだ。多少、大げさな紹介の仕方はご愛嬌としても、著者たちの目的どおり、一般に流布する「怠惰なイタリア人」というイメージを覆すには十分であろう。そこには人生を楽しむという価値観の違いのようなものを感じるし、お金だけが価値尺度ではない威厳あるイタリア人の姿が垣間見られる。また、筆者たちが言うところの「ローマ帝国崩壊以降1500年にわたって国家を信じていないイタリア人」の逞しさを見るに、今後の日本でも参考になるモデルかも知れないと素直に思った。ミニ・プロジェクトXとして十分話のネタにはなるからだ。<P> しかし、本書で出てくる美談めいた一部の話の中には、冷静に考えると「単なる金持ちに媚びるサービス業」にしか見えない話がある。日本でも一億総中流といわれた20世紀末とは異なり、今後、21世紀の早い段階で「貧富の差拡大」という問題が恐らく確実に出現する。もちろん本書のこのような話は、中間層に留まり続けたい日本人へのヒントにはなる可能性がある。有名人御用達を誇示する権威主義的な書きぶりが癇に障らないのであれば、「新たな所得再配分モデル」として、日本でも十分活用可能であろう。こう言うと本書のすべてを否定してしまうかもしれないが「金持ちの犬として生きることはそんなに楽しいのか?」という根源的な疑問は最後まで拭えなかった。

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