右傾化に魅せられた人々―自虐史観からの解放 みんなこんな本を読んできた 右傾化に魅せられた人々―自虐史観からの解放
 
 
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右傾化に魅せられた人々―自虐史観からの解放 ( 山本 賢蔵 )

グローバル化が人々の「心」にどのような影響を与えるのか。この本に描かれる生の声からヨーロッパの現状が、伝わってくる。日本人にとっても決して無関心でいられないテーマが示されていると言えるだろう。いつの間にか、著者の世界に惹きこまれていた。

メディアで、前回の大統領選挙での、フランスをはじめとしたヨーロッパの混乱ぶりは知っていました。本を読み、すごく簡潔な文章で私たち読者側に、この問題を考えさせる書きかたに、自分の考えを整理することができると思います。シンプルな文章なので、英語にもスムーズに訳しやすく、周りのヨーロッパの友人とも、話し合ってみたいと思わせる本です。

ヨーロッパの移民問題について、真剣に向き合っている本です。真剣だけれど押し付けがましくないので、読みながら、自分なりに考えを深められると思います。移民排斥を支持する人たちと、虐げられて居場所を失う移民の、それぞれのホンネに耳を傾けてみたいという方には、ぜひ手にとって頂きたい一冊です!

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右傾化に魅せられた人々―自虐史観からの解放&nbsp;&nbsp;&nbsp;2002年の仏大統領選挙で、これまで泡沫候補扱いされてきた「国民戦線」のルペン党首が、シラク大統領と一騎討ちの決選投票に駒を進めた時ほど、フランスのジャーナリズムが動転したことはなかったろう。「ユダヤ人虐殺は第二次大戦の中での些細な出来事」「ペタン(ナチの傀儡(かいらい)とされるヴィシー政権の長)は売国奴などではない」と公言してはばからない危険な人物が、もしかしたら大統領に選ばれてしまうかもしれないのだから。新聞は中立性をかなぐり捨て、異常なまでの反ルペン・キャンペーンを展開した。いわゆる「ルペン・ショック」である。<p> &nbsp;&nbsp;&nbsp;しかし、国民戦線の台頭は、はたしてナチズムへの回帰なのか? NHK特派員として仏大統領選を取材した著者は、10代から30代前半の若者たちや、かつて共産党の支持者だった労働者や失業者が幅広く国民戦線を支持していることを知り、マスメディアの激しいルペン・バッシングに疑問を抱く。そして、ルペン現象の背景に触れるべく、「ファシスト」を支持した若者、国民戦線の青年活動家、アラブ移民、政治・社会学者の間を歩き回った。その記録が本書である。<p> &nbsp;&nbsp;&nbsp;若者たちは、膨張する移民社会(とくにイスラム社会)、EUという「開かれる社会」、フランスのアイデンティティーと文化を破壊するグローバリズムに、不安と怖れを抱いていた。フランスはなぜ、移民を大量に受け入れ、自由往来のEUを目指すのか。それは旧植民地アルジェリアに対する罪の意識のせいだ――ルペンはフランス国民に自虐史観からの脱却と自信の回復を訴えた。「これまで常に押しつけられてきたオフィシャル・ヴァージョンの歴史に抗議したいという気持ちが、若者たちにはある」(国民戦線指導者)。彼らは「真実を語っているのはルペンだけだ」と感じている。<p> &nbsp;&nbsp;&nbsp;オランダ、オーストリア、イタリアでも「極右」の進出が目覚ましい。しかし、「極右」「ナチズム」「ファシズム」「人種差別主義」「排他的ナショナリズム」などというクリシェな言葉では言い尽くせない変動が、ヨーロッパの深層部で起きつつある。著者は若者たちの心の襞(ひだ)に分け入って、それを体感しているのである。(伊藤延司)
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