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 | ブラームス4つの交響曲
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         ウォルター・フリッシュ
         天崎 浩二
      ) 
  4曲の交響曲を若干の楽譜と伴に丁寧に解説しています。内容を充分に理解する為にはスコアを片手に読み進む必要があります。読み物としても面白く、第1番の第1楽章第1主題を「歌うには難しいメロディー」と形容しています。確かに2~4番の交響曲の主題は口で歌いやすいのですが、1番の主題はモティーフの固まりで歌詞を付けて歌えるシロモノではありません。又、第1番第1楽章の展開部の終わりから再現部に入る部分の説明も「ハ短調の属和音(シレソの和音)から主和音に移行すると期待させながら、ベースの音が属和音のソからファ#に半音下がるという以外な進行...」と本書を読む事によりブラームスの交響曲に隠された(自分が気付かなかった)構造を知る事ができます。 
 
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