理想の国語教科書 みんなこんな本を読んできた 理想の国語教科書
 
 
  ●トップページ   ●研究員紹介 ●研究所規則 ●著作権・免責・リンク ●掲示板 ●更新情報
仕事関連

▼お仕事のご依頼

執筆、取材、講演のお問い合わせはこちらからお願いします。

▼広告のご依頼

MM-Labo.com内への広告のご希望はこちらからお願いします。

理想の国語教科書 ( 齋藤 孝 )

内容については、あらためて言う必要がなさそうだけど、<BR>国語とはこういう教科だったのかと言うことに、<BR>目を見開かされた。<P>一つの感想だから、ここで述べてしまうと、<BR>つまり、国語には、文章の鑑賞という視点から見て、<BR>すくなくとも二つの態度があると思う。<P>ひとつは正しく読むこと。<BR>もうひとつは全体や部分から把握した意味から、<P>自分の人生に実りある内容を取り込むこと。<P>前者は解釈学であり、文法や文献知識など、<BR>漢文や古文の素養はこれに相当するのだろう。<BR>著者はこの部分に関しても、相当の学識経験がおありだ。<P>後者は現在見落とされている視点で、<BR>だが、その文章のどこが大事で、どこが面白いかを、<BR>見抜く力があればいいと言うことだろう。<P>昨今の感想文で体裁が必要となっているのは、<BR>この二つが混同しているからであり、<BR>”3色ボールペン”、この著者の試みは高く評価したい。<P>この本が売れるか売れないかは、<BR>この国の未来を占う意味でも重要かと、<BR>勝手に思っていたりもする。

小学生だからといってやさしい文章を教えるのではなく、いきなり大人でも通用する「名文」を読ませて国語教育をするのがよい、と筆者は訴える。著者の「理想の国語教科書」にリストアップされた名文は全部で31。なんと私が読んだことがある作品は4作だけであった。唖然としたのと同時に、私の国語力が貧弱な理由も納得してしまった。文藝春秋2002年5月号pp.168で例に挙げた小林秀雄の「人形」を題材とした国語教育は、なるほど!と思えるものである。しかも、「小林秀雄の文章なのだから、無駄がなく、どこが重要かの線をどこに引いても間違うということはない。どの子どもも、それはいいところに引いたね。と誉めてやることができる。」オーストラリアの教育にも通じる、誉める教育方法。流石だ。少なくとも解説の部分を読んで、斎藤氏の著作を買って読みたくなるし、流石だと思ったのは事実なので、斎藤孝氏の国語力も凄いということだけは確かなようだ。<P>小さい子にもいきなり「本物」に触れさせる、ということは、昔の日本では当たり前のことだったのではないだろうか。勿論昔は、教育に余裕がなかったため、「門前の小僧、習わぬ経を読む」みたいにオンザ・ジョブ・トレーニングだったろうし、教科書だっていきなり原著を読むことも多かったであろう。小学生に名著をいきなり読ませるという、一見粗療法も、案外小学生の方で適応できるのではないだろうか。<P>子供に読みきかせる前に自分がのめり込んで読んでしまう、お勧めの本書である。

大人になって文章を会社で書くようになって、自分は、文章を書くことがいかに不得意であるかがよくわかりました。中学、高校の教科書に出てくる文章というのは、どれもこれもすごい方々の文章だったのかと思うと、自分は、なぜあんないい加減な態度で授業に臨んでいたのだろうと今更ながら後悔しています。<P>この本を読んで、いい文章を出会う必要性を感じました。どうしても雑誌や新聞やレポートになじみがわいてしまうサラリーマンもじっくり読んでほしい本です。

理想の国語教科書 ↑ご購入はこちらからどうぞ。
理想の国語教科書&nbsp;『声に出して読みたい日本語』、『三色ボールペンで読む日本語』で、国語の魅力に新しい光を当てた齋藤孝が、教科書を編んだ。しかも「理想の」とうたわれているのだから、興味をそそられずにはいられない。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;収録されている顔ぶれは、日本文学から夏目漱石、太宰治、志賀直哉、小林秀雄ら、外国文学からはシェイクスピア、トルストイ、ロマン・ロランというように、堂々たる古典が主になっている。注意しておきたいのは、この教科書が小学校中高学年以上を対象にしていることだ。これら文豪たちの作品が取り上げられるのは、中学・高校以上であるのが普通だろう。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;これは、子どものうちから風格ある文章に触れさせるべきという著者の考えによるもので、作品さえ選べば、小学生にでも文の「すごみ」は伝わるという。そのため、森鴎外や中島敦に代表される硬質な文体と並んで、野口英世の母・シカの手紙や棟方志功の随筆といった、決して美文とは呼べないものも積極的に収録されている。こうした選択にとまどう人もいることだろう。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;とはいえ、収められた作品の存在感はとにかく圧倒的だ。巧拙(こうせつ)・難易を越え、文章をつづった者の執着や業が色濃く立ち上がってくる。思い入れたっぷりな解説もふくめ、きわめて読みごたえあるアンソロジーにもなっているのだ。本書によって読書の楽しみを知る子どもたちは少なくないだろう。のみならず、日ごろ言葉や文章に対する感覚を鈍らせている大人たちも、進んでページを繰るべき1冊である。(大滝浩太郎)
管理人の書評: 僕はこんな本を読んできた。 はこちらからどうぞ。
| ビジネス・経済 | 金融・経営 | 漫画・アニメ | 文学・評論 | 科学・技術 | 人文・思想 | アート・建築・デザイン | 社会・政治 | ノンフィクション | 新書・文庫 | 旅行ガイド | ホビー・スポーツ | エンターテイメント | タレント写真集 | 歴史・地理 | 医学・薬学 | 資格・検定 | 暮らし・健康・子育て | 語学・辞典 | 参考書・受験 | 子供向け | 楽譜

理想の国語教科書