心は孤独な数学者 みんなこんな本を読んできた 心は孤独な数学者
 
 
  ●トップページ   ●研究員紹介 ●研究所規則 ●著作権・免責・リンク ●掲示板 ●更新情報
仕事関連

▼お仕事のご依頼

執筆、取材、講演のお問い合わせはこちらからお願いします。

▼広告のご依頼

MM-Labo.com内への広告のご希望はこちらからお願いします。

心は孤独な数学者 ( 藤原 正彦 )

数学者の伝記にして、あまりに文学的な作品でした。公式のたぐいは出てこないし、読み進めるだけで数学の奥深さにふれることが出来そうです。数学は西洋だけの物ではないと言うことがラマヌジャンの話から分かります。また、宗教が科学の発達を阻害していた事実には驚かされます。ひらめきのない自分にとって、ひらめくことの出来る人が本当に羨ましくなりました。

天才数学者の頭脳を特殊とするのではなく、育った環境から天才が生まれる事を必然として述べる作者の論理に感動しました。勉学だけでなく神への信仰が加わり天才となるというのは、天然への畏敬の念を失いつつある21世紀において、本当に夢のある物語です。多くの友人から助けられたというラマヌジャンの伝記は、天才は親や学校だけでなく社会全体が作るものであることを教えます。このちっぽけな自分でさへ責任ある行動をせねば、天才が生まれない世の中になると、心が引き締まります。明治には我国においても天才が居たのは武士道と神仏や美しい四季への愛着の為であろうという藤原先生の他の著作での意見にも、この物語を読んだ後に強く賛同できました。

教科書では数式でしかないものにもその裏にはドラマがある。これはそのドラマについて書かれた本である。この三人の生き様には心にくるものがあった。不幸な目に遭いながら数学に没頭していく者たち。数式の裏に隠されたドラマを味わいたい人にお勧めです。

心は孤独な数学者 ↑ご購入はこちらからどうぞ。
心は孤独な数学者名著『遙かなるケンブリッジ』は、藤原正彦の感性と古武士然とした立ち居振る舞いとを明晰な文章で伝えるものだった。この数学者はどこにいても常に日本人としての誇りを失わず、それでいて盲目的な愛国者にならないだけの冷めた目を併せ持つ稀有な人である。その著者が天才数学者3人、ニュートン、ハミルトン、そしてインドの神童ラマヌジャンの生き方をたどりつつ、彼らの苦悩に満ちた日々を愛情豊かな、それでいて決して一面的にならない冷静な筆致で跡づけて見せた。形の上では3人の評伝となっているのだが、それは単に彼らの生涯と業績を描いたというものではない。著者はそれぞれの人物が生きた場所を訪れ、彼らの在りし日をしのびつつ、同時にその天才としての業績、あるいはその性格的欠陥、懊悩(おうのう)の姿を見事に読者の前に示して見せた。特にインドが生んだ天才ラマヌジャンの苦闘を描いた章は、本書の中でも最も長く、そして最も波乱に富んだ軌跡を詳細に描き出したもので、数学のもつ芸術性、美学をこれほど豊かに示す例はほとんどほかに見出せないものでありながら、それ故この天才の不遇に思わず天を仰ぐしかないのである。本書は単に天才とは何か、天才を生み出すものは何だったのかを示すにとどまらず、たぐいまれな人物伝として高い評価を与えるべきものだろう。(小林章夫)
管理人の書評: 僕はこんな本を読んできた。 はこちらからどうぞ。
| ビジネス・経済 | 金融・経営 | 漫画・アニメ | 文学・評論 | 科学・技術 | 人文・思想 | アート・建築・デザイン | 社会・政治 | ノンフィクション | 新書・文庫 | 旅行ガイド | ホビー・スポーツ | エンターテイメント | タレント写真集 | 歴史・地理 | 医学・薬学 | 資格・検定 | 暮らし・健康・子育て | 語学・辞典 | 参考書・受験 | 子供向け | 楽譜

心は孤独な数学者