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遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス ( 藤原 正彦 )

若いときにものした『若き数学者のアメリカ』も面白かったが、本書もあっという間に読了した。藤原氏の魅力は、古武士然とした日本男児の原型みたいなキャラクターと豊かな国際性が同居していることにある。イギリスの教育制度、大学制度、他の研究者との交流、そして海外滞在時にしばしばおこる子供の教育やいじめの問題などが縦横無尽に語られる。これからイギリスで勉強しようと考えている留学生、オックスブリッジのカレッジ・システムに関心を持つ研究者、かの地での長期滞在が予定されているビジネスマン、それに巻き込まれて不安になっている御家族、またなぜかイギリスが好きになってしまったあなたにぴったりの一書。

藤原教授の本を読んだのは実はこの本が初めてです。<P>この本のいいところはまず客員研究者としてケンブリッジに赴いた偉い先生という感じが全くしないことです。まるで読者の私がさもその研究室で回りの研究者達や世界的の教授達と次第に仲良くなって親近感さえ抱いてしまうようなそんな錯覚さえおぼえてしまいます。天才肌の数学講師リチャード、オーストラリアの田舎から来た努力家のコウツ教授、その師でありながら折り合いの悪いベイカー教授、アメリカから来たピーターとカナダから来たウェイン、この二人と一緒になるとついイギリス人の悪口に花が咲いてしまうという著者。何より藤原教授の奥さんと三人の息子をとりまく近所の人たち、家のオーナー、ベビーシッター。映画でも見るような登場人物の!リエーションの豊富さもさることながら、特に次男が学校でいじめにあったときの対応に腐心する所はこちらも深く考えさせられました。最終章のジョークは最高。「無人島に男二人と女一人が漂着した。男たちがイタリア人なら殺し合いになる。フランス人なら一人は夫、一人は愛人となってうまくやる。イギリス人なら、紹介されるまで口をきかないから何も起こらない。」

私は五回程読んだと思うが、それほどまでに素晴らしい内容である。<P>どの章も読み応えがあるが、個人的には、第八章の最後に筆者が自身の研究生活における厳しい境遇と、学校でいじめにあう次男の次郎氏のそれとを重ね合わせる箇所、及び、第十章でスーパーヴィジョン担当の一人、成績が悪いが筆者が光るものを認めるクライドを元気づける箇所である。筆者の優しさが何とも言えない形で表現されており、感動的である。<P>「若き数学者のアメリカ」も良かったが、文章や構成において、本書は一段と洗練されている。<BR>蛇足であるが、ある日東海道線内で読んでいたら「あなたは数学関係者ですか?」と全く知らない人に声をかけられてしまった(勿論違う)。

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