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英仏百年戦争 ( 佐藤 賢一 )

かねがね、百年戦争についてのディテールが知りたいと思っていた。が、日本語で書かれた本は、無かった。このところ、クセジュでも発刊されたが、本書はとりわけ読みやすさという点で、非常に有り難い一冊である。<BR>しかも、従来の英国風解釈に疑問を呈し、フランス史の視点から書かれている点が、嬉しい。わたしはフランス語が読めないので、一層嬉しい。<P>なぜ、英国王はあれほどまでに大陸にこだわったのか?<BR>答えは、フランス人だったから。フランス語を話していたのだし、英国は仮住まいなのだ。<BR>さらに、英仏が百年間戦ったというよりも、この戦争のあとイギリスとフランスという国家が誕生したのだ、という解釈もうなずける。<P>著者の筆は冷静である。<P>英国で英雄視されるヘンリー五世の実像を描き、他方でフランスの英雄であるジャンヌ・ダルクも、創られた神話と史実をよりわけながら記述する。<P>あえて感想を付記するなら、著者の文体には、王や中世人を高見から見おろすような匂いがなくもない。この時代の人に対する共感、現代もさほど違わないといった謙虚さをもって歴史を見るほうが、私は好きである。

 本書は「英仏百年戦争」自体の歴史的位置付け(それは英仏という国民国家的観点からすれば歴史的に本来成り立ち得ないものでありながら、結局その国民国家を生み出したという意義を持つ、と著者は捉える)を語る中で「歴史」の認識手法を見つめなおす透徹した視点を持っているところに読みどころがある。もちろん独特の語り口は冴えわたっており、重層的な中にもスリリングな展開を楽しめる。<P> しかしなんといっても本書の白眉は、結果的には「英仏」戦争になりえた歴史の「分岐点」を振り返りつつも抉り出しながら、すでにこれから我々が迎える、あるいは既に足を踏み入れつつある「次の分岐点」をもはやすぐそこに見ている、その著者の視点の鋭さと深さではなかろうか。

かなり読みやすい本です。<BR>イングランドとフランスの百年戦争って、たいていの人は「ジャンヌめダルク」か「シェークスピア」から入っていくと思うんだけど(笑)今まで、入門者向けの通史ってあまりなかった…ので、この本はありがたいですね~<P>例えば「ジャン2世」とか言っても、イギリスだと「ジョン2世」になったり…という名前の読み方が違っていて混乱する原因ですが、この本、日本人向けに書かれているから、さりげなく注や家系図が用意されていて、すごく助かります。<P>巻末の年表もありがたい…でも、地図はもっと入れて欲しかったな~もちろん、かなり入ってますが、「このページになんでないの??」ってところもありました(笑)<BR>諸々のジャンヌ・ダルク関係の本を読むときには、座右の書。<P>あとシェークスピアの史劇を読んだ後に読むのもいいでしょうし、個人的には、バーナード・ショー「聖ジョン」と併せて読んで欲しい本です。<BR>この本の内容をさらに突っ込んで読んでいくなら、堀越孝一氏の一連の著作が面白いと思います(かなり専門的だけど)

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