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クルド人もうひとつの中東問題 ( 川上 洋一 )

「クルド人」を中心に据えた中東の通史です。クルド人問題は、中東問題を論じるのに避けて通ることが出来ませんが、クルド人の関与した事件にクルド人という表現をこれまで必ずしも使っていなかった気がします。それに加えて、トルコ、イラン、イラク、シリアの各国の利害関係、各政党間の内ゲバ的な闘争、そして欧米諸国の様々な思惑などが絡み合い、問題が複雑になっています。本書は、ジャーナリスティックな視点ながら、そんな絡み合った糸を解きほぐして、クルド問題の全体像を浮き彫りにしています。<BR>新書という手軽なフォーマットとして、今までありそうでなかった企画だけに、クルド人問題を知りたい人には是非オススメの一冊です。

 「千のため息、千の涙、千の反乱、千の希望」という本の帯の文字に<BR>目が止まりました。<BR> クルドの古詩だそうです。<BR> そういえば、ノアの箱舟が着いたという伝説の山、アララト山は、<BR>クルドの聖なる山だそうです。<BR> イラン、イラク、トルコの3国にまたがって住むクルド民族について、<P>初めて知りました。その人口は2500万人から3000万人だそうです。<BR>自分達の国を持たない最大の民族だそうです。<BR>それぞれの国から迫害されてきました。百万とも二百万人とも言われる<BR>くらい虐殺されてきました。その3国とアメリカにさんざん利用されてきました。<BR>特にトルコでは、1000万人くらいも住んでいるのですが、トルコ政府は、<P>「トルコには、トルコ民族しかいない」と、クル!人の存在自体を認めません。<BR>クルド語の使用すら認めていません。クルドに言及する政党は、ことごとく<BR>非合法化されてきました。トルコ国内に5000あったクルドの村の内、<BR>何と4500を燃やし尽くし、強制移住させました。<BR> まるで、クルド民族そのものを、この世から抹殺しようとしているとしか<P>思えません。<BR> こんなことが、21世紀現代で行われているんですね。<BR> そんなトルコはNATO軍に加盟している訳です。<BR>EU加盟申請もしてるんですが、さすがに、西洋諸国は、「トルコの人権問題」を<BR>理由にトルコのEC加盟を認めていません。<P>確かにフセインは極悪人です。イラク人を数十万人も殺害してきています。<P>国内の批判勢力に対しても。秘密警察と密告制による恐怖政治。<BR>!更にクルド人を20万人も虐殺してきました。生物兵器すら使って。<BR>イラン・イラク戦争ではイラン軍に対しても使用しました。<BR>対イラン、対クルドに生物兵器を使用してもアメリカは、黙認してきたのです。<BR>そもそも対イランという限りで、アメリカや湾岸諸国はイラクに対して、<P>軍事援助、経済援助をしてきたのです。<BR> しかし空爆では、一般市民も数多く死傷者が出ています。<BR>イラク兵といっても、給料の為に軍にいる人たちも多いでしょう。<BR>その圧倒的な軍事力で、アフガニスタンとイラクで、そういう人々数万人を<BR>殺戮するアメリカ。<BR>アメリカこそが最大のテロ国家ではないのですか。<P>アメリカこそが最大のならず者国家ではないのですか。

 クルド人にとって20世紀は悲運と内紛に満ちた世紀だった。中東の産油国ばかりが注目を浴びる日本にとって、クルド問題は確かに「もうひとつの中東問題」である。それは、国家、民族、イスラムがそれぞれ複雑に重なっているこの地域の象徴とも言える大問題であり、今後も当分は不安定要因として中東情勢に暗い影を投げかけ続ける。

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