羊をめぐる冒険 (上) みんなこんな本を読んできた 羊をめぐる冒険 (上)
 
 
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羊をめぐる冒険 (上) ( 村上 春樹 )

村上春樹の小説の”僕”というのは情動と一致していない。自分の情動を控えてみている冷静な”僕”である。その”僕”にとっては人生はスクリーンを流れてゆくシーンのように流れてゆく。どこかあてずっぽうで偶然のなすがまま生が流れてゆく。生を統御してはいない。<P>この物語では羊こそが生の隠喩である。羊は様々な人に取り憑いて大いなる狂気を発現させてきたそうだ。羊は(村上春樹の初期の小説に出てくるしょうもない登場人物である)ニヒリスト=鼠によって頓死させられる。後には生の傍観者である”僕”しかいないということになる。<P>この”僕”を私的な私、羊を”イデオロギー”のような「大きな物語」<P>と解すべきではないだろう。この”僕”にはあまりにも能動が欠けている。思うに村上春樹!の生のイメージにおいて、自己言及する主体が<BR>ひどく受動的である。なんで羊のようなものに取り付かれないと狂気に到れないのか、そんな抽象で狂気を語れるものなのかどうか、どうも<BR>腑に落ちないように思われる。

「ノルウェイの森」的な村上ワールドがお好きな方にとってはちょっと感じが違うかもしれません。「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」的お話がお好みの方にはぴったりな、不思議な世界。(もちろんどちらも好きな方もいらっしゃいますよね。私はどちらも好き)<P>「初期3部作」とも呼ばれる、「僕」と「鼠」の物語のクライマックスとも言える作品。東京、札幌、山の上の放牧場と舞台を移しながら、耳のモデルであり高級娼婦でもあるガールフレンドと共に「羊」にまつわる謎を捜し求める「僕」。「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」と続いてきた「僕」と「鼠」の関係に、大きな転機が訪れます。<P>春樹ワールドの常連、羊男が登場するのもこの作品。この後、お話は「ダンスダンスダンス!」へと続きます。

この本は面白い。かなり面白いのだけど、 私はこの本を読む直前に「ノルウェイの森」を 読んでいたので、「羊・・・」からは同じ様な感激は 得られなかった。でも、そのこととは別にして、 村上春樹ワールドの異様さが心地よい。 読んでいて頭の中がよじれそうになります。<P>その感じが私は好き。この本を読むと異空間への旅が出来ますよ。

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羊をめぐる冒険 (上)
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