コインロッカー・ベイビーズ (上) みんなこんな本を読んできた コインロッカー・ベイビーズ (上)
 
 
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コインロッカー・ベイビーズ (上) ( 村上 龍 )

ハシは至福感を音に求めたように、キクはある高みを超える自分を想像して何かに溶け合おうとした。そんな感じだ。二人の感情と情熱。コインロッカーから始まった彼等の人生は情熱と共に力強く消えて行く。村上龍の傑作!スタイリッシュに現実を描く様はさすが。

「全力だ!」<BR>村上龍のエネルギー溢れた作品を読むと、そんな気分になる。<BR>途方もなく広がる想像力と、ゴーギャンの絵が更に激しくなったような、<BR>原色の生物の息吹と色と匂いが立ち上り、句読点すらもどかしいように<BR>疾走する文体は洗練という形とは遠い。<BR>無論、それが村上龍の最大の武器である彼の生理であり、<BR>力強い才能のコアだと思う。<P>10年以上前、初めて「コインロッカーベイビーズ」を読んだとき、<BR>僕は細胞が叫びだすような興奮を感じた。<BR>コインロッカーへの置き去りの子供、崩壊した東京、破滅へと向かう<BR>ストーリー。<BR>現実化すると単なる破滅的なテロリズムだろう。<BR>でも、閉塞から抜け出せない今の日本に少しでも元気を出すためならば、<P>この飛び切り危険でパワフルな虚構に引き込まれてもいいと思う。<BR>元気を出すためも、鬼才村上龍が若干30歳で描いた本作が多くの<BR>人に読まれることを望みたい。

この本は語り尽くせない思い入れがあります。私が読書に目覚めるきっかけとなった唯一の本です。村上龍の作品では後にも先にもこれ以上のものはありませんでした。何度読み返しても、また感動してしまうんです。この感情はなんだろう??感動させようとしている話ではないと思うけど、感動してしまうんだ。見事に。<P>最も「ガツーーーン!!」ときたのは、キクという主人公が走ることに目覚めるシーン。私自身運動の喜びを知らない人間だったのに、まるで自分の体が目覚めたように、ビリビリと伝わってきました。その描写がすばらしかったです。他にも運動の描写がたくさん出てきます。どれもこれも体が震えるほどの感情を呼びました。ほんっとにこれ以上の本はないと思うんだけどなあ・・・。<P>でも、友人に貸したり、プレゼントしたりしたけれど、ちょっとキツイっていう人も多かったです。設定が、なさそうで、でもリアルだし、におってきそうな描写が多いです。テーマも重いです。村上龍独特の文ですよね。匂ってくる感じです。重油の匂い、新宿の公園の匂い、ワニの匂い、アネモネの匂い、ハシの匂い・・・それぞれ匂いを感じます。

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