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定本 物語消費論 ( 大塚 英志 )

なぜ、同人誌が作られるのか?ビックリマンチョコが売れるのか?<BR>この本の答えは、世界観である。<P>舞台の設定である。<P>この指摘には、ぶっ飛んだ。<P>奥深いストーリーとはかくして作られるのだ、<BR>キャラクターの関係性、歴史の設定、国の設定ルール。<BR>地形や自然環境などなど<P>このような環境設定があることで、物語は無限に増殖していく<P>さすが大塚さんだ。

所謂、駄菓子屋なるものを、同時代的に経験した最後の世代と感じており、最近この手の店はあるものの、何か違和感を感じていましたが、この著作で疑問氷解いたしました。往年の駄菓子屋なるものは駆逐されたが、ビックリマンチョコレート(最近の玩食ブームにも)にその精神は脈々と受け継がれていたのだと感じ、何やらホットしました。私自身は単にこの手のものが失われたことを懐かしんでいたのですが、実はちゃっかり違う形で生き残っていて、いまどきの小学生を見る眼に、自然と優しさがこもってしまいます。小学生から思春期のお子さんをお持ちの方にぜひお勧めしたい本書であります。

ガンダムが始まった頃、私はアニメから卒業してしまっていたのでした。その後社会現象になるくらい話題になった時には、随分と悔しい思いをしたものです。あわててビデオでガンダムを見ても今ひとつピンとこない。自分はサブカルチャー世代を越えてしまったのか・・・とがっかりしたものです。ビックリマンチョコや仮面ライダースナック、ロリコン文化もしかり。しかし、本書を読むと、そういったブームがどういう社会構造・精神構造をもっているかが「物語を消費する」という視点で解説されていて実に納得できる。しかも著者はそうとうな「オタク」らしい。いつも恐怖心すらもって遠巻きに見ている「オタク」の頭の中をのぞいているようで、実におもしろい読書体験でした。是非、東浩紀「動物化するポストモダン」と併せて読んで欲しい。オタク文化も日本の大切なサブカルチャーの一遍だということが理解できると思う。

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